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スローガンとは?有名企業が掲げる10の事例と作成のポイント

2022/04/25(最終更新日:2022/11/08)

#アウターブランディング #インナーブランディング #ブランド構築

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スローガンとは?有名企業が掲げる10の事例と作成のポイント

優秀なスローガンは、社内外から企業のブランド価値を高めます。印象的なスローガンは企業の方向性が端的に伝わる上、人々の記憶に残りやすく、企業認知度や従業員エンゲージメントの向上といったメリットも期待できるでしょう。組織のさらなる発展を促すためは、自社にふさわしいスローガンを掲げることをおすすめします。

当記事では、スローガンについて概要を述べた上で、企業スローガンの作り方のポイントを解説します。さらに、有名企業のスローガン事例と、浸透させる方法も取り上げるため、自社のスローガン作成を検討している人はぜひ役立ててください。

スローガンとは?

スローガンとは、団体や組織の主張・目的・思想を簡潔に表した標語のことです。スポーツチームや地方自治体の他、体育祭や文化祭といった学校行事など、あらゆる集団やシーンで用いられます。

企業におけるスローガンは、自社の特徴や活動の方向性を、社内外へ分かりやすく伝える役割を持ちます。企業理念の内容を、よりメッセージ性の強いキャッチーな文章へ置き換えたものとも言えるでしょう。

企業のスローガンには、企業理念を表すコーポレートスローガン、オフィスに貼り出し従業員の意欲向上を促す職場スローガン、1年間の目標を示す年間スローガンなどがあります。中でもコーポレートスローガンは企業の顔と言えるほど重要なもので、「コーポレートメッセージ」「ブランドコンセプト」と呼ばれることもあります。

企業におけるスローガンの重要性

企業スローガンは、自社のイメージを社内外に確立するための重要な要素です。スローガンによって、企業の事業内容や活動目的を端的に伝えることができます。顧客や取引先が一番最初に目にするものと言っても過言ではなく、スローガン次第で自社への印象も大きく変わるでしょう。

また、従業員にとって企業スローガンは最も身近な言葉であり、業務上の基準となるものです。求められる質や優先すべき対応を、スローガンから読み取ることもあるでしょう。自社の信念や方向性を示すスローガンは、理念浸透を推し進める上でも欠かせないメッセージとなります。

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キャッチコピーやクレドとの違い

スローガンと似た言葉に、「キャッチコピー」と「クレド」があります。それぞれの意味とスローガンとの違いは、下記の通りです。

・キャッチコピー

顧客やユーザーを惹きつけるために用いる、社外向けの宣伝文のことです。例として、「業界最安値に挑戦」「日本全国即日配送」といった謳い文句が挙げられます。スローガンよりも広告的な意味合いが強く、商品を売り込む際などにも用いられます。

・クレド

クレド(Credo)とは「信じる」という意味を持つラテン語であり、企業においては信条、約束、志などを示す行動指針として用いられます。スローガンほど短くはなく文章として綴られているもので、主に理念浸透を目的とした社内向けのメッセージです。

独自性や訴求力を追求したスローガンは、企業との結びつきが強く、社名とともに世間へ浸透する言葉です。キャッチコピーやクレドも企業活動の上で欠かせないメッセージではあるものの、世間への認知度はスローガンのほうが高いと言えます。

スローガンを作る際のポイント

スローガンでは、短い文章でどれだけ受け取り手の心を掴めるかが重要となります。質の高いスローガンを作るためには、経営層が何度も話し合いを重ね、自社の企業理念や経営理念について深く理解する必要があるでしょう。

誤ったイメージが定着してしまうことを防ぐためにも、スローガン作りは慎重に進める必要があります。ここでは、スローガン作成におけるポイントを5つ紹介します。

ターゲットを明確にする

スローガンのメッセージ性を高めるためには、伝えたい相手を明確にすることが大切です。顧客、取引先、従業員と、すべての人の心に響くものを作ろうとすれば、意外性に欠けた平凡なスローガンになりかねません。ターゲットを絞るとスローガンを作る目的も明らかとなり、企業姿勢を社内外に対して強くアピールすることができます。

従業員向けであれば、自社が目指すサービスの在り方や、チームワークを高めるような内容を盛り込んでもよいでしょう。顧客に向ける場合は、スローガンを見た瞬間に「この会社に頼ろう」「ここの商品を見てみよう」など、自社に対して興味を持てる内容にすることがポイントです。

MVVと結びつける

スローガンには、MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)のいずれかを含めて、自社のスタンスに一貫性を持たせましょう。企業理念で描かれるMVVは、それぞれ企業の使命・未来・約束を示したものであり、企業の基本姿勢です。このMVVとスローガンに関連性がなければ企業の行動の整合性が失われ、受け取り手へ違和感を与えてしまいます。

スローガンは企業理念に則っており、MVVを分かりやすく表現したものが理想です。MVVで中心となる思想やキーワードを踏まえた上で、一目見ただけでMVVを連想できるスローガンを目指しましょう。

従業員を巻き込みアイデアを出す

企業理念に基づくオリジナリティが溢れたスローガンを作るためには、最初から有名なコピーライターに依頼するのではなく、自社が主体となってアイデアを出すことが大切です。従業員からもアイデアを募り、自社の特徴や魅力について多角的に捉えましょう。スローガンとして形になっていなくても、「この漢字がわが社には合っている」などの漠然としたイメージだけでも構いません。

自社の意見やアイデアがしっかりとあれば、プロのコピーライターに依頼する際にも、オリジナリティを失わずに表現力の高いスローガンを提案してもらうことができます。

分かりやすくポジティブな言葉を選ぶ

スローガンでは、誰でもすぐに理解できる言葉を選ぶことが大切です。一般消費者が理解しにくい専門用語や、企業に対する信頼感を失うようなネガティブなワードは、スローガンには不適切と言えます。

また、スローガンでは抽象的な言葉を使うことは避けましょう。たとえば、「夢を叶えるパートナー」という表現では、叶える夢の種類や手段が曖昧で、何をしている企業なのかが伝わりません。スローガンは具体性のある内容で言い切り、クリアで誠実な印象を持たせましょう。

社会貢献につながる内容を盛り込む

多くの人の心に響くスローガンを作る際には、社会貢献につながる内容を盛り込むことが重要です。

近年では、持続可能な取り組みや多様性を尊重する活動も盛んであり、企業が事業を通じ社会に貢献しているのかということは、世間から注目されるポイントでもあり、社員の誇りにも繋がります。社会事情を加味したスローガンであれば人々からの印象もよく、企業のイメージアップが図れるでしょう。

企業が掲げるスローガンの事例

スローガンを作る際には、他の企業を参考にすることがおすすめです。似せるのではなく、企業との結びつきや表現方法を分析し、自社のスローガンを考える際のヒントにしましょう。いくつかの事例を比較し、スローガンの作り方の参考にしてください。

ここでは、企業が掲げるスローガンの成功事例を紹介します。

「お、ねだん以上。」ニトリ

ニトリの「お、ねだん以上。」というスローガンには、良いものをリーズナブルに提供するという企業のモットーが巧みに表現されています。「お」という感嘆詞と「お値段」をかけた消費者視点からの言葉がユニークで、インパクトのある仕上がりです。

幅広い客層の関心を引くスローガンであり、商品を通じてあらゆる人々に豊かなライフスタイルを提案するという企業のミッションが感じられます。

参考:https://www.nitori.co.jp/

ニトリの島忠買収から紐解く、インナーブランディングの重要性

「NO MUSIC, NO LIFE.」タワーレコード

タワーレコードでは、1996年から「NO MUSIC, NO LIFE. 」をコーポレート・ボイスとして掲げています。「人々の人生に関わるあらゆる音楽に携わる」という企業の意志をシンプルに表し、音楽ならタワーレコードというインパクトを残すことに成功しました。

また、音楽自体を応援するため、アーティストによる「NO MUSIC, NO LIFE. 」のポスター制作を行うなど、スローガンをコンセプトとした活動を積極的に続けています。

参考:https://tower.jp/nomusicnolife

「お口の恋人」ロッテ

ロッテの社名は、ゲーテの小説「若きウェルテルの悩み」のヒロイン「シャルロッテ」に由来しています。「永遠の恋人」と言われたシャルロッテのように、世界中で愛される会社でありたいという想いから「お口の恋人」というスローガンが生まれました。

愛らしい印象を与えつつ、世間に社名の由来を知ってもらうきっかけともなるロッテのスローガンは、まさに企業の顔としてふさわしいと言えます。

参考:https://www.lotte.co.jp/corporate/about/philosophy/

「あなたと、コンビに、ファミリーマート」ファミリーマート

ファミリーマートのスローガンは、地域に密着し、顧客一人ひとりにとって家族のような存在となるという基本理念から生まれました。「コンビ」と「コンビニ」をかけた表現がユニークで、温もりを感じられるコーポレートメッセージとなっています。

また、ファミリーマートのスローガンは、2017年に「音商標」として特許庁に登録されており、誰もが口ずさめるフレーズとして世間に浸透しています。

参考:https://www.family.co.jp/company/familymart/idea.html

「ココロも満タンに」コスモ石油

コスモ石油のスローガン「ココロも満タンに」では、自社に関わるさまざまな人々の満足感を追求するという付加価値に注目したスローガンです。社内にも自社の方向性を表明でき、従業員の合言葉としても機能しています。

コスモ石油では環境保全にも積極的に取り組み、グローバルな視点で共生・協調を目指しています。利益追求主義ではない企業のスタンスがうかがえるクリーンなメッセージが人々の心を掴む、魅力的なスローガンです。

参考:https://cep.cosmo-oil.co.jp/company/vision.html

「Inspire the Next」日立グループ

日立グループのスローガン「Inspire the Next」は、「次なる時代へ息吹を与え続ける」という意味です。歴史ある企業として社会のあらゆる問題に取り組みながら、持続可能な世界の実現を目指すという大きなビジョンを、スタイリッシュにまとめています。

また、スローガンのロゴには強い意志を示すために「Inspire Flash」と呼ぶ赤い線を入れ、日立らしいデザインに仕上げていることも特徴です。

参考:https://www.hitachi.co.jp/about/corporate/identity/details.html

「水と生きる」サントリー

サントリーのバリューは、「資源である水とともに生きる」「社会にとって水のような豊かさを与える存在となる」「水のように柔軟で創造的な企業となる」という3つです。これらの約束を総括して、「水と生きる」というスローガンとなっています。

コーポレートマークも水をモチーフにして作られており、一貫したテーマでブランドイメージを作り上げています。

参考:https://www.suntory.co.jp/company/philosophy/

「一瞬も一生も美しく」資生堂グループ

資生堂の「一瞬も一生も美しく」は、資生堂が顧客中心の体制へと生まれ変わるため、2005年に掲げられたスローガンです。このスローガンには、あらゆる人々の美の価値観に応え、人生そのものを豊かにするという資生堂のバリューが反映されています。

顧客ニーズを読み解いたメッセージであるとともに、社員の共通認識としても働いており、ビューティーコンサルタントの誓いとして今も引き継がれています。

参考:https://corp.shiseido.com/bc/jp/promise/

「まだ、ここにない、出会い」リクルートホールディングス

リクルートのスローガンには、一人ひとりの人生に多くの選択肢を提供し、新たな出会いを実現するというミッションが込められています。これから転職や就職を行う人にとって心強い、可能性を感じさせるメッセージです。

企業ロゴに描かれた架け橋の向こう側に「まだ、ここにない、出会い」があるとし、統一感を持たせているところもポイントです。

参考:https://www.recruit.co.jp/company/involvement/message/

「正直品質。」ファンケル

ファンケルは、安心して使うことができる無添加化粧品やサプリメントを作り続けている会社です。「正直品質。」には、世の中の不安や不便といった「不」を取り除き、正義感を持って人々に安心・安全な商品を提供するというファンケルのミッションが表れています。

また、「正直品質。」には、製造から販売、顧客対応まで、ファンケルが従業員に求める姿勢も含まれています。企業が最も大切にしていることを率直に示した、シンプルでありながら誠実さが感じられるスローガンです。

参考:https://www.fancl.jp/about/philosophy/index.html

スローガンを浸透させるには?

スローガンは作るだけではなく、発表した後にもさまざまな施策を行い、社内外に浸透させることが重要です。コストや時間がかかるケースもあるものの、しっかりと浸透できれば、人々に何十年と愛されるスローガンになるでしょう。

ここでは、スローガンを浸透させるための方法を紹介します。

決定の経緯や理由を示す

スローガンを周知する際には、作成理由や策定までの流れなど、背景についても詳しく述べましょう。スローガンのディテールを知ることで、従業員も愛着を持ちやすくなります。また、社外に企業姿勢を示すよい機会でもあるため、自社の理念体系を交えつつ、スローガンの詳細を分かりやすく伝えましょう。

スローガンの詳細は、従業員や顧客がいつでも好きなときに確認できるよう、書面やWEBサイト上で示すことをおすすめします。企業が今後、掲げたスローガンのもとでどのような姿を目指すのかという具体的な未来像についても言及しましょう。

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経営者がスローガンに基づいた行動や発信を主導する

スローガンを浸透させるためには、経営者自身がスローガンを意識した言動を率先して行うことが大切です。企業のトップがスローガンを守る姿勢を見せることで信頼が増すとともに、一貫性が生まれます。経営者の意欲的な姿を見て、従業員の心境も徐々に変化するでしょう。

具体的には、インタビューでスローガンに触れる、スローガンをコンセプトとした企画を積極的に行う、スローガンを基盤として経営理念や運営方針を立てるなどの方法があります。なお、これらは一時的ではなく、継続して行うことが大切です。

社内外にアナウンスする

完成したスローガンは繰り返しアナウンスして、社内外にしっかりと認知してもらいます。人々の記憶に残し、好感を抱いてもらうには、スローガンに触れる機会を頻繁に作ることが効果的です。

社内では、社内報や社内SNSで発表する他、研修やミーティング、朝礼などでスローガンを読み上げてもよいでしょう。オフィスにスローガンのポスターや横断幕を掲示することもおすすめです。WEBサイトの特設ページや新聞広告で大々的に告知すると、社外にも広まりやすくなります。

さまざまなメディアを活用し周知する

スローガンをさまざまなメディアで発信して存在感を示し、企業との結びつきを強めましょう。複数のメディアを効果的に使用すると、幅広い層の人々へ告知することができます。

たとえば、テレビや雑誌、ブランディング広告など、人々の目につく場所で積極的にスローガンを採用してください。SNSを活用すると、情報拡散効果も期待できます。また、スローガンのロゴを作成して商品パッケージに印刷するなど、自社にとって自然な手段を用いるとスムーズに浸透させることが可能です。

各部署でもスローガンを作成する

企業スローガンをもとに各部署でも独自のスローガンを作成すると、従業員一人ひとりが企業スローガンの本質的な意味を読み解き、自分の業務に落とし込むことができます。身近で具体的な目標はモチベーションの維持・向上につながり、部署内の連帯感強化や社内コミュニケーション活性化にも役立ちます。

各部署でスローガンを作成する際は、まずは企業スローガンについて理解を深めることが大切です。企業スローガンの方向性を踏まえた上で、自分の部署では何ができるか、他部署とどう関わるべきかなどを考慮して作成しましょう。

まとめ

スローガンは企業の一体感を強め、社内外に自社の理念や方向性を示す役割を持ちます。短い言葉に企業の想いを詰め込んだスローガンは、従業員にとって指標のような存在です。スローガンを作成・浸透するためには、企業理念を確立した上で、インナーブランディングとアウターブランディングの両方を推し進める必要があります。

イマジナでは企業の課題を踏まえた上で、理念構築からメディア発信にいたるまで、社内外のブランディングを多角的にサポートします。企業の持続的成長を確実に実現化するために、ぜひイマジナへご相談ください。

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