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企業の社会的責任とは?サステナビリティとの違いを解説

2022/08/01(最終更新日:2022/08/17)

#アウターブランディング #社会貢献

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企業の社会的責任とは?サステナビリティとの違いを解説

企業は事業活動を行う過程において、環境や社会に対して一程度の責任を負っています。いわゆる企業の社会的責任です。実際、多くの日本企業は社会的責任を果たすために独自の活動を展開しています。

一方、持続可能な社会を目指すサステナビリティという言葉も広く使われるようになりました。企業の社会的責任とサステナビリティは同じものとして捉えられがちですが、厳密には同義ではありません。

当記事では、企業の社会的責任が求められるようになった背景やサステナビリティとの違い、社会的責任を果たす際のメリット・デメリット、などについて詳しく解説します。

企業の社会的責任(CSR)とは?

企業の社会的責任とは、企業が社会や環境への配慮を十分に行い、ステークホルダーに対して責任ある行動をとることを意味します。ステークホルダーに含まれるのは一般的に、従業員・取引先・消費者・株主・地域社会・金融機関・監督官庁といった利害関係者です。

「企業の社会的責任」を英訳すると「Corporate Social Responsibility」です。略して「CSR」としばしば呼ばれています。

CSRへの取り組み方は企業によって違います。しかし、通底するのは経済や環境、社会に配慮した企業経営です。具体的には、ステークホルダーとの対話・社会や環境などへの持続的な開発投資・多様性への取り組み・透明性と説明責任などがCSRに含まれます。

出典:経済産業省「企業会計、開示、CSR(企業の社会的責任)政策」

出典:J-Net21(中小企業基盤整備機構)「企業の社会的責任(CSR)について教えてください。」

企業の社会的責任とサステナビリティとの違い

近年、世間では「サステナビリティ」という言葉が頻繁に使われています。企業の社会的責任に関わるCSR活動とも関係の深い言葉です。しかし、CSRとサステナビリティは同義ではありません。

CSRには企業の事業活動において環境の保護や法律・法令の順守など、環境や社会に対する責任を果たすことが求められます。

一方、サステナビリティとは、世の中全体の環境や経済を含めた長期的な視点で持続可能な社会を目指すという考え方です。企業が行うサステナビリティ活動は、コーポレートサステナビリティとも呼ばれています。

企業の社会的責任が求められるようになった背景

企業の社会的責任が求められるようになった背景にはさまざまな理由があります。

まず、経済活動のグローバル化です。多国籍企業が発展途上国などで生産販売を行う場合、進出した国々の経済や環境、社会に影響を及ぼします。現地従業員の労働環境や賃金といった人権問題に対する企業の姿勢も問われます。

環境保護も理由の1つです。企業が事業活動する際には公害や資源の過剰搾取など環境破壊を起こす可能性が潜んでいます。地球温暖化や気候変動が深刻化し、企業による環境保護の重要性が一層高まっています。

さらなる理由は企業による不祥事の多さです。粉飾決算や談合、食品の偽装表示、自動車のリコールなど、世界ではさまざまな企業の不祥事が起きています。

個々の企業は事業を推進すると同時に、グローバル化や環境保護、企業の不祥事に対応して社会貢献することが可能です。単なる利益追求だけでなく、事業を通じた貢献度の向上について考えることは重要であり、企業の責任でもあります。

また、サステナビリティの一環であるSDGs経営への積極的な取り組みも、自社事業を通じた社会課題解決への糸口です。企業の存続や成長のみならず地球環境のためにも、現在の事業に世界の時流をどう取り入れるかが注目されています。

CSR活動を展開するメリット・デメリット

CSR活動にはメリットがある一方で、デメリットも伴います。このため、CSR活動を展開する際は、自社の利益と社会に対する貢献のバランスをとって実践内容を検討することが大切です。加えて、メリットとデメリットを考慮する必要もあります。

ここでは、CSR活動を展開するメリットとデメリットについて説明します。

【メリット1】企業イメージの改善

CSR活動を展開すると企業イメージが改善され、結果として企業の信頼獲得につながる点はメリットの1つです。企業イメージの改善によって、消費者の購買意欲が高まったり、投資家の評価や企業価値が高まったりするため、企業の利益追求や成長に結びつきます。

企業にとってブランドイメージが重要であることは言うまでもありません。より良いブランドイメージを形成するブランディングについては、無料のセミナーで学ぶこともできます。

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【メリット2】ビジネスチャンスの創造

SDGsなどのCSR活動を推進している企業には、他企業や他組織と新たに連携できるチャンスが生まれます。

例えば、食品の安全性に関わるCSR活動をしている企業には同じく食品の分野に関心を持つ行政機関やNPO、他企業と連携できる可能性もあるでしょう。

他企業にとっては、消費者が良いイメージや信頼を寄せている企業を取引先として事業展開することで安定した企業収益を見込めます。ビジネスチャンスの創造を想定し、CSR活動を踏まえた新事業に着手することが大切です。

【メリット3】従業員満足度の向上

CSR活動をしている企業では、従業員満足度の向上を期待できる点もメリットの1つです。自分が働いている企業が社会貢献をしていれば、従業員の誇りや自信、モチベーションといった意識も高まります。

満足している従業員が多くなると、企業全体の雰囲気が良くなるだけでなく、生産性や競争力が向上して事業にも好影響が及びます。結果として、求職している学生や転職希望者に対するアピールとなり、優秀な人材の雇用につながるでしょう。

【デメリット1】コストの増加

CSR活動のデメリットの1つはコストの増加です。CSR活動そのものにコストがかかる上、直接的な売上にはつながらないためです。したがって、短期的にはコストが増加する状況となります。

ただし、長期的な視点に立てば、CSR活動が企業のイメージを改善して事業を盛り立てる可能性は十分にあります。CSR活動のコストを無駄にかけず、企業の事業としていかに取り組むかを考えることが重要です。

【デメリット2】人手の不足

CSR活動を展開するには人手も必要です。企業によっては本業以外の活動に人手を割けない場合もあるため、人手の不足がデメリットとなります。特に、人手が潤沢ではない中小企業などはCSR活動への取り組みは容易ではないでしょう。

CSR活動は、人手が不足している企業にとってはデメリットです。しかし、CSR活動を展開することで将来的には優秀な人材を獲得できる可能性が十分にあります。

CSR活動の事例3選

CSR活動の重要性が高まるとともに、多くの日本企業もCSR活動を実践中です。ここでは、3社を取り上げてそれぞれの活動について紹介します。

●富士フイルム

富士フイルムのCSR活動には「環境保全、ステークホルダーからの信頼が大前提」という考え方が根幹にあります。SDGsに沿った持続可能な社会実現に貢献するために2030年までの長期目標を策定し、グループ企業全体でCSR活動を推進中です。

具体的には、自社製品や自社使用エネルギーのCO2排出量の削減や廃棄物発生量の削減、多様な従業員が活躍できるための職場づくりなどを目標に掲げています。

出典:富士フイルムホールディングス「CSR活動報告」

●武田薬品工業

武田薬品工業は「すべての人々が医療にアクセスできる世界の実現を目指し」、世界中で保健医療へのアクセス改善を目的に多くのプログラムを実践しています。

現在は「パンデミックへの対応と準備、保健サプライチェーンの強化」「アフリカ・アジア・南米の約40か国ではしかの予防接種を実施」などを展開中です。

出典:武田薬品工業「タケダのグローバルCSR」

●イムラ

イムラは、地産地消の家づくりを通して持続可能な開発目標を推進しています。具体的には奈良県川上村と連携して吉野杉を活用し、林業の再生や地域産業の活性化に貢献するだけでなく、人材を育成して将来的な産業基盤を構築しています。

また、吉野杉が健康に及ぼす影響についての共同研究にも参加しており、産官学が一体となってCSR活動を実践している例です。

出典:イムラ「未来に繋げる」

出典:イムラ「SDGsへの取り組み」

まとめ

企業の社会的責任、CSRとは企業が社会や環境を考慮し、利害関係者であるステークホルダーに対して責任ある行動をとることを指します。CSRが求められるようになった主な理由はグローバル化や環境保護、企業の不祥事です。

企業がCSR活動を行う際にはコストはかかるものの、ビジネスチャンスの創造や従業員満足度の向上など、長期的にはさまざまなメリットが伴います。

CSR活動におけるメリットの1つでもある企業イメージの改善には、ブランディングの形成が必須です。無料のブランディングセミナーなどを活用することもおすすめします。

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