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リブランディングは大きな投資-LINEのリニューアル

2020.12.23

#アウターブランディング #イマジナ・ブランディングニュース #ブランディング事例 #リブランディング

LINEのアイコンの色が変わった

 

現在、国内で8,600万人ものユーザーがLINEを利用している。私たちの生活には欠かせないものである。
そのような中で、LINEのUIデザインリニューアルが12月中旬に行われた。多くの方がLINEアプリのアイコンの色が変わったと気づいただろう。LINEのデザインリニューアルの背景には、約3年間のあらゆるテスト、議論を重ねたようだ。リブランディングは賛否覚悟の大きな決断であり、大きな投資である。

LINEのデザインリニューアルはサービスリリース以来はじめて

 

LINEは2011年よりサービスをリリースして以来、一度もリニューアルをしてこなかった。その一方で、この約10年の間に、「LINEマンガ」「LINE MUSIC」「LINEギフト」などあらゆるファミリーサービスが追加された。その背景にはLINEの掲げているビジョンとして「Life on LINE」がある。LINEは私たちの暮らしに沿ったファミリーサービスを多く展開してきた。サービス拡大に伴い、LINEの見方が複雑になってきていた中で、UIデザインの大きなリニューアルが決まった。

リブランディングのコンセプトづくり

 

LINEのリブランディングコンセプトは「Simple, Wide and Bright」である。まずは、配色が洗練されたことで画面全体が広く感じる。配色が変わったことで、グリーンが映えるようになり、グリーンの色が明るく調整された。これにより、視認性が上がったのと同時に、LINEのブランドカラーであるグリーンがより印象的になった。他のサービスへの導線も分かりやすく、シンプルになったことで、ユーザーの多くが本来利用したいチャットサービスに集中できるようになった。LINE広告においても、以前までは企業やサービスによってバラバラな印象があったが、コンポーネントの共通デザインガイドを作成したことにより統一感が生まれた。

リブランディングは大きな投資

 

リブランディングとは、既存のブランドを時代の流行や顧客のニーズに合わせて再構築するブランド戦略。長年愛されるブランドであるために、新たなブランドイメージを定着させることを目的とする。

 

リブランディングは「大きな投資」と言われる。それはなぜか。

そこには手間や時間、大きなコストがかかるとともに、顧客からのリアクションに賛否があるということだ。リブランディングをした結果、売上が上がることもあるが、逆に下がることもある。ハイリスクハイリターンなのだ。

 

今回のLINEリニューアルの背景には、デザインを流行に合わせた刷新ではなく、ユーザビリティの向上を中心に置いていた。約3年前からリニューアルの準備が始まり、毎年デザインテストを行っていたため、テスト画面だけでも200枚を超える試行錯誤を重ねた。推測するにはユーザーのLINE離れがあるだろう。確かに多くのユーザーがLINEを利用しているが、Instagramの急激な普及により、「LINEは古い」と言われ始めた。そのような中で、LINEの存在意義といった、ブランド価値を見直すタイミングであったのだろう。ユーザーから見れば、ただ単に見た目が変わっただけに過ぎないが、LINEにとってはビジョンである「Life on LINE」を大切にした上で、今後のブランドアイデンティティを確立する機会であったのだ。LINEが大切にしているビジョンとユーザビリティの向上を中心にデザインを組んだことで、反響も大きかった。ネットでは「シンプルで分かりやすい」という賛成の声と同時に、「少し違和感がある」との声もあった。今後のLINEのさらなる成長が楽しみである。

リブランディングを成功させるためには

 

企業にとってリブランディングは、批判され、売上が下がるリスクを抱えつつも、顧客満足度が上がり、売上が上がる大きな投資である。

成功する企業もあれば、失敗する企業もある。

関連記事:失敗事例から学ぶリブランディング

 

失敗する企業の多くは、おしゃれで流行に合わせた独りよがりなデザインに変えるだけだ。成功するには、まず企業のブランドコンセプトを一から見直す必要がある。経営者が大切にしている想いやビジョンを明確にし、社員が考える企業のビジョンなどともすり合わせをする。そのうえで企業のコンセプトを再構築する。その後、顧客調査を行い、顧客のニーズに合わせた、顧客の求めている見せ方に反映していくことが鍵である。

まとめ

 

リブランディングは企業の明暗をかけた大きな投資である。顧客が持つ自社のブランドイメージを上げるためには、自社のコンセプトを明確にし、顧客が理解しやすく、自社を選ぶ理由をつけてあげることが大切だ。

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