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サポートしたくなるブランド作りにはストーリーが求められる? としまえんの例から学ぶ

2020/10/01(最終更新日:2021/12/20)

#ブランディング事例

ブランディング

94年の歴史に幕を閉じ、多くの人に惜しまれたとしまえん。

「としまえんと言えば…」の後に続く言葉は人それぞれイメージが異なるかもしれません。

人々の印象に残る「楽しい空間」としてのとしまえん

なぜ自然公園ではなく、楽しい遊園地というイメージがもたらされたのか。一つの要因としては、遊園地のシンボルでもある回転木馬、カルーセルエルドラドがとしまえんに導入されたことかもしれません。付け加えて、としまえんのユニークな「広告」も大きな影響を与えたと考えられます。

 

ご存知の方も多くいらっしゃるかもしれませんが、としまえんの広告はつっこみどころ満載な、誰かに語りたくなるような宣伝手法でした。

「プール冷えてます」「史上最低の遊園地」「世界遺産狙ってます」

様々なコメントとともに思わず笑ってしまうようなポスターから、としまえんは面白い場所、笑顔になる場所として娯楽施設の印象が強くなったのかもしれません。

としまえんは「楽しい空間」それ以上の価値やイメージを表現できたのか

ただ近年は、そのような楽しい空間というイメージとは裏腹に入場者数は減少を辿るばかり。どれだけ広告で人の心を動かそうとも、目玉となるような遊具があったとしても、また94年という長い歴史があろうとも、としまえんは継続して経営することが不可能でした。

 

ある人はデートで親密になることを期待し、ある人は家族の思い出づくりのために遊びに来て、またある人は過去訪れた懐かしさからとしまえんに行くのかもしれない…

 

としまえんを訪れる目的は様々です。多くの選択肢がある中で、なぜ私たちはとしまえんを選ぶのか。他のスポットではなく、としまえんに行きたくなる理由はどこにあるのか。

 

としまえんは知名度が高く、歴史もあり、施設設備としては十分な環境にあります。しかしながら、我々消費者が「としまえんに行くべき強い理由」をすぐには思いつきません。

 

としまえんじゃないといけない理由、を人々の心に思い起こすために必要だったもの、それは「物語性」なのではないでしょうか。

人々に定着させたい想いは何ですか?ずっと心に留めてほしいことはありますか?

目に留まる広告がもたらす機能は、あくまで「喚起」のみです。消費者がとしまえんのリピーターとなり、サポーターとして応援し続けるためには、呼び込むだけでは不十分です。

 

私たちイマジナは「ストーリー性」が何よりも重要だと考えています。ストーリーなしに愛される場やファンづくりをすることはできない。としまえんは笑顔溢れる場として印象づけを行うことに成功しました。しかし、その温かな場から生まれる新たな価値を顧客に表現するには、喚起目的の広告だけでは不十分でした。

 

喚起させた後、人々の定番とさせ、定着させる働きを持つのがストーリーです。

この「ストーリー」は奥が深く、どこを切り取り、どう魅せるかで全く別のメッセージが伝わってしまいます。一概に同じ構成でストーリーを語ることはできません。

 

自社の強みであるストーリーは何か、どうすれば物語性を出すことができるのか気になった方は、是非イマジナのセミナーに参加してみてください。そのヒントを見つけることができるかもしれません。定着させたい想いは何ですか?

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