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ブランドロゴは企業やブランドの顔であり、視覚的にブランドイメージを伝える重要な役割を担っています。ブランドロゴの作成・変更の際にはデザインだけでなく、ブランドロゴに込める想いやストーリーが重要な要素となります。
当記事では、ロゴの歴史や種類、ブランドロゴの重要性に加え、具体的な作成手順と注意点も紹介します。これから事業やブランドを立ち上げる人、ブランドロゴを変更したいと考えている人は、ぜひ参考にしてください。
ブランドの「ロゴ」とは?
ロゴとは、一般的に企業や商品・サービスを象徴する、デザインされた文字列や形を指す言葉です。企業の雰囲気やブランドイメージを伝えたり、ブランド力・権威性を高めたりする役割があります。ファッションブランドはもちろん、飲食店やスーパーなど業界を問わず使用されており、ビジネスにおいてなくてはならない存在です。
ここでは、ロゴの歴史や種類、具体例を紹介します。
ロゴの歴史
ロゴの正式名称は「ロゴタイプ(logotype)」であり、図案化・装飾化された文字列を指します。なお、ロゴタイプとマークを組み合わせた「ロゴマーク」は和製英語です。
ロゴは古代メソポタミアの円筒印章が始まりであるとされており、所有者を示すためのものであったと言われています。時代が変化するにつれてロゴの役割も変わり、家紋や紋章のように「人やものが何であるか」を表すアイデンティティとして使用されるようになりました。
ロゴの種類
一口に「ロゴ」と言っても、企業ロゴやタイトルロゴ、サービスロゴなど、さまざまなシーンでロゴが使用されています。事業立ち上げや商品開発の際には、ロゴが必須であると言えるでしょう。
また、ロゴはデザイン面においても、企業名などの文字ベースで作られた「ロゴタイプ」と図形やシンボルで作られた「ロゴマーク」の2種類に大きく分けられます。
近年はロゴタイプとロゴマークを組み合わせて作られたものやシンボルのような文字など、多種多様なデザインのロゴが生み出されています。
ブランドロゴの例
有名なブランドロゴの代表例として知られているのは、「スターバックスコーヒー」の人魚のイラストです。ブランドロゴに描かれた女性を自由の女神であると勘違いしている人がいるものの、実際はギリシャ神話に登場する「セイレーン」という人魚がモチーフとなっています。
セイレーンが美しい歌声で船人たちの心を奪ったことになぞらえて、「コーヒーの香りで人々の心を魅了したい」という思いが込められています。
また、スターバックスコーヒーのブランドロゴは「ロゴマーク」にあたりますが、「ロゴタイプ」の例として、「SONY」や「ZARA」などが挙げられます。
ブランドロゴが重要な理由
ブランドロゴは、ブランドに込められたメッセージや思いを伝える、いわばブランドの顔です。例えば、企業ホームページやパンフレットなどにブランドに対する思いを綴っても、残念ながら真剣に読んでくれる人はわずかでしょう。しかし、ブランドロゴという形でメッセージを具現化していれば、ひと目見ただけでブランドの雰囲気やコンセプトなどを伝えられます。
また、認知度の高いトップブランドであれば、ブランドロゴだけで自社の商品であることをアピールできます。新商品を細かくチェックしているブランドファンでなくとも、ブランドロゴが目に入ったのをきっかけに購入することもあるでしょう。
ブランドロゴはブランドの価値を高め、他のブランドとの差別化によって購買意欲を掻き立てる役割もあります。
企業のブランドロゴを作成する流れ
企業のブランドロゴを新しく作る場合には、デザインの決定を慎重に行う必要があります。
ブランドロゴ作りでポイントとなるのは、メッセージ性とオリジナリティを兼ね備えたデザインです。他社で類似ロゴがないかを確認しながら、ブランドの思いが詰まったデザインを作ることが重要です。
以下では、ブランドロゴを作成する流れと各工程において重視したいポイントについて詳しく解説します。
プロジェクトを立ち上げる
まずは、ブランドロゴを決めるためのプロジェクトを立ち上げます。
社内でデザインすることが難しい場合は、経験豊富なデザイン会社やコンサル会社に依頼して、相談しながらブランドロゴ作りを進めるのがおすすめです。過去の実績なども参考にして、信頼できるパートナーを見つけましょう。そこで注意して頂きたいのが、値段だけの比較はせず、自分たちの想いを汲み取り表現してもらえるかを選定の基準としましょう。
目的やメッセージを洗い出す
ブランドロゴを見る人に思いが伝わるデザインを生み出すには、ブランドを立ち上げた目的やメッセージを明確にする必要があります。また、目的やメッセージと合わせてブランドのターゲットを決めることも大切です。
例えば、家族向けブランドでは温かみを感じるデザインが浮かぶ一方で、高級ブランドであればブラックなどを基調としたスタイリッシュなデザインがイメージに合います。ターゲットの年代や性別、収入などを具体的に決めることで、ブランドイメージに合うデザインであるかどうかを精査しやすくなるでしょう。
アイデアを整理するためには、紙に書き出しながら考えることがおすすめです。言語化することによって形や色のイメージが湧きやすくなり、後に制作を行う際にも役立ちます。
アイデア出し・制作を行う
アイデア出し・制作では、モチーフのみ、文字のみ、モチーフと文字の組み合わせなど、さまざまなパターンからブランドイメージに合うものを絞ります。文字を使用する場合は、漢字やローマ字などの表記、文字デザインも選択します。オリジナルのフォントを作成するとよりオリジナリティが生まれます。
オリジナリティやメッセージ性に加え、流行に左右されず、企業の規模が大きくなっても使い続けられるデザインであることも重要です。また、商品や名刺、企業ホームページなど、使用アイテムや印刷サイズが変わっても違和感なく使用できる普遍性の高いデザインかどうかも重視したいポイントとなります。
外注する場合には、細かな要望を伝えて何度も打ち合わせを重ねながらブランドロゴ制作を進めます。提示してもらえる原案の数や打ち合わせの進め方、どの程度要望を反映してもらえるかは外注先によっても異なるため、事前に確認しておきましょう。
ガイドラインを作成する
ガイドラインとは、ブランドロゴの使用ルールです。ブランドロゴのデータを他社と共有し製作物を依頼したり公開したりする際にも、明確なルールがなければデザインの統一性がなくなるだけでなく、不適切な使用を招く恐れがあります。
ガイドラインでは、使用できる最小サイズやブランドロゴ周囲の余白であるアイソレーションエリア、背景色、縦組みロゴ・横組みロゴの配置ルールなどを定めます。大切な自社ブランドロゴを守るためにも、ガイドラインは必ず作成しておきましょう。
ブランドロゴ作成の注意点
ブランドロゴ作成の注意点として、メッセージ性のあるデザインとなっているかどうかが挙げられます。ブランドロゴを作る際にパッと目を引く視認性やインパクトを重視することは大切です。しかし、企業が伝えたいメッセージやブランドイメージが連想できなければ、ロゴの作成・刷新によるプラスの効果は薄れてしまいます。
まずは企業理念や立ち上げの目的など、ブランドの根幹となる部分を明確にする必要があります。メッセージを込めたブランドロゴが完成したら、企業が歩んできた歴史とともにブランドロゴを発表するのがおすすめです。
特にブランドロゴ変更の場合、これまでのブランドロゴが愛されているほど、デザインの変更に疑問を持つ人が多くなるでしょう。企業・ブランドの発展には今回の刷新が必要であるということを示すためにも、ブランドロゴのみでなく、変更の経緯やストーリーを併せて紹介するのが効果的です。
また、ブランドロゴは作成したら終わりではなく、正しく世に広まってこそ真価を発揮します。ガイドラインの周知を徹底し、間違った使われ方をしないよう注意が必要です。
まとめ
ブランドロゴには、文字やシンボルなどさまざまなデザインがあります。ひと目見ればブランドイメージやコンセプトが伝わるだけでなく、権威性やブランド価値を高める役割も果たしています。
ブランドロゴを作成する際には、ブランド立ち上げの目的やメッセージを洗い出すことが重要です。また、完成後には企業の歴史とともに発表を行い、ガイドラインの周知を徹底しましょう。
株式会社イマジナは、ブランドロゴ制作やコンセプト構築など、企業のブランディングを支える企業です。デザイン性・メッセージ性のあるブランドロゴを作成する際は、ぜひご相談ください。