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日吉歯科診療所様から学ぶ-共感を呼ぶ理念と浸透施策-

2021/09/02(最終更新日:2021/12/16)

#インナーブランディング #ブランディング事例

ブランディングニュース

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人口10万人弱の山形県日吉市に地域住民はもちろん全国、海外からも訪れる患者がいるほど多くの人々に支持される歯科診療所があるのをご存じだろうか。

今回はなぜそこまで多くの人に支持されるのか。ブランディングの観点から紐解いていく。

明確化された診療理念

山形県日吉市にある日吉歯科診療所では、下記のことを理念として掲げている。

「酒田市民の口腔内の健康状態を世界一にすること」

歯科診療所とは、虫歯や歯周病などの病気を修復することや処置する場所と認識されているが、本来なら口腔内の健康状態を維持させることで、生活の質を上げるということが目的であるという日吉歯科診療所理事長の強い「想い」が込められている。

この理念をもとに、下記のような長期的目標も掲げている。

■5歳児でカリエスフリー(むし歯ゼロ)90%以上を実現する

■12歳児でカリエスフリー90%以上を実現する

■20歳成人でカリエスフリー90%以上、歯周病のない状態を実現する

現在では、定期的に来院して診療を受けている子供たちにおいては、12歳時に永久歯に一本もむし歯のない人(カリエスフリー)の率90%以上を達成。歯科先進国のスウェーデンと肩を並べるほどの結果を示している。

徹底されたインナーブランディング

同診療所では、よっぽどの理由がない限り初診では治療を行わない。初診では歯科衛生士から口内環境を清潔に維持するための歯の磨き方や虫歯ができる仕組みなどの説明を患者に理解してもらう。その理由は、口内環境を維持するためには、まずは歯に向き合う姿勢を持たないといくら治療しても、根本的な解決にはならないと考えているからである。

 

 

そのためにも、同診療所では患者の意識を変える前に働くスタッフの意識をプロの歯科衛生士としての意識へと変える施策をとった。

海外から優秀な歯科衛生士を招き、社員向けのセミナーを開催したり、毎週一回の勉強会・報告会を実施するなど「酒田市民の口腔内の健康状態を世界一にすること」を実現するためにスタッフの足並みを揃え、彼らにとってもプロの歯科衛生士としての成長機会がある。毎週のように本業務以外に、勉強会や報告会の資料作成など非常に多忙な毎日のように思えるが、スタッフのほとんどが“患者さんのために、勉強しなくてどうするんだ”という使命感があるという。

 

 

企業ブランドは「社員」がつくると弊社ではお伝えしているが、まさに日吉歯科診療所では、会社の理念に社員が共感し、それを実現するために行動に移すことができているからこそ、日吉歯科診療所というブランドに多くの人々が共感していると言うことができる。

まとめ

今回は、日吉歯科診療所をインナーブランディングの観点から述べた。ブランディングは、メディアや広告で派手な宣伝をするものではない。会社に大切にする想いを紐解き、社員が共感し、行動に移すことができるまで理念を落とし込むことによってブランドをつくることである。

 

イマジナでは、会社の大切にする想いの紐解きから、共感することができる理念の構築。そこからどのように社員に浸透させるかまでブランディングセミナーでお伝えしている。

自社ブランドの構築をして、より成長したい。このような状況下だからこそ差別化をはかりたいとお考えの方は一度セミナーにお越しいただきたい。

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