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SEOがブランディングに与える影響とは

2020/10/08(最終更新日:2021/11/12)

#マーケティング

ブランディング

SEOをご存知だろうか。SEOとは “Search Engine Optimization”、日本語では「検索エンジン最適化」と呼ばれている。

一般的に、狙ったキーワードで自社のWebサイトを上位表示させる手法がSEOとして解釈されているが、企業や商品・サービスのブランディングとはどのような関係があるのだろうか。その関係性を考えてみたい。

SEOはGoogle対策、といっても過言ではない

簡単にインターネットとSEOの歴史を振り返ると、インターネットの原型である「世界中のデータ共有アーカイブを作ろう」というアイデアが生まれたのは1945年のこと。そして世界最初のインターネットの検索エンジンが生まれたのが1990年代だと言われている。

SEOの登場は、インターネット上にある情報量が膨大になり、すぐに目的とする情報にたどり着けなくなった後……と思いがちだが、意外にも検索エンジン登場の初期から、SEOに通じる考え方は存在した。とは言っても当時はアルゴリズムが未熟なので、関係ないキーワードで上位表示させたり、ユーザビリティの高くないスパム的な被リンクをたくさん載せたりと、とても最適化とは呼べないもの。「とにかくうちのサイトに来てくれればいい」という考え方だったようだ。

あまりにそのようなコンテンツが多くなってしまうと、検索エンジンそのものの信頼性に欠けてしまうので運営側は対策をするが、それをかいくぐる新たな手法がまた生まれ……といった形で、イタチゴッコな側面が大きかった。

しかし2000年代にGoogleが登場し、質に基づいた検索結果の表示を行う検索エンジンの開発を目指す。Googleのシェアは一気に伸び、2010年からYahoo!もGoogleの検索エンジンを採用。現在では様々なウェブブラウザがあるが、検索エンジン対策といえばGoogle検索対策という形になっていった。そのため、SEOをやろうとなったときには、Googleの考え方を知ることが、一番重要なことだろう。

アップデートがあっても「質の高い情報を上位表示させる」本質は変わらない

そして今年5月、Google検索において大型のコアアルゴリズムアップデートが行われた。このアップデートにより、多くのサイトが検索結果順位に影響を受けたと言われているが、その中でも特に、「ローカル検索」「健康や医療に関するサイト」「世界規模で展開しているサイト」「複数言語で同時展開しているサイト」の4カテゴリは影響が大きいと言われている。

ローカル検索とは、地場に根付いた情報を提供しているサイトのこと。健康や医療は、人間の生死に関わるためその品質がより重視されているのだろう。世界規模、ならびに複数言語のサイトは、我々の身近な海外旅行だけでなく、世界情勢に関わることから重要視されていると思われる。

このアップデートをどう見るかは人それぞれだが、地場に根付いてビジネスをやっている中小企業、また日本のみならず世界に向けて成長していこうと考えている企業にとっては追い風とも言える状況ではないだろうか。

Webの検索がクエスチョンであるならば、我々の提供する回答結果は、「その分野の専門家」としてアンサーだ。そのため、テクニックよりも大事なのは中身。まず何よりも正確な情報を届けること。そして、自社にしか提供できない情報をそこに織り交ぜること。Googleは様々なアップデートを繰り返しているが、「質の高い情報を上位に表示させる」というその本質は変わらないのだ。

SEOは、ブランディングを強化する施策でもある

このように整理して考えていくと、SEOとは単に自社サイトのクリック率を上げる方法ではなく、自社のブランディングを強化する施策であるとも言える。

例えば「ブランド」「ブランディングとは」「ブランディング 方法」などで検索したときに、同一の会社が提供しているコンテンツが表示されたら、その会社の専門家としての信頼は厚くなっていくだろう。それに加えて、自社の考え方、事業方針なども上手く絡めて発信することで、自社の思想やブランドを外部に伝えていくことができる。

では具体的に、どのようにしてSEOとブランディングをうまく関連づけていけばいいのだろう。

一つは、自社のコーポレートサイトをより充実させることだ。各ページの内容は専門知識や自社らしさといったブランディングを大切にするコンテンツにしながらも、キーワードやページ構成に関しては、SEOを意識したものにする。

続いては、可能であればコンテンツの更新機能を持つことだ。企業によってはコンテンツマーケティングとしてWebメディアを持つことも多いが、そこまでしなくとも、自社のサイトにブログ形式の記事投稿機能を持つ形でも、サイトを手厚くすることができる。そこで専門性、そして自社の独自性を織り交ぜた情報を定期的に発信していくことで、サイトそのものの信頼性を高めていく。

これらの取り組みは地道なものだ。しかし検索結果の上位化も含め、全て自社の資産になるのがSEOの良いところ。反響とブランディングは別物と考えられがちだが、きちんと対応をすることで、両方を得られる可能性も秘めているのだ。

まとめ

駆け足で、SEOとブランディングの関係を見てきた。SEOというと、テクニックをイメージしがちだが、Googleは常にユーザーの利便性を高め、正確で有益な情報を届けることを大切にしている。そう考えると、大切なのは中身で、テクニックだけではないことがわかる。

SEOとブランディングは分断されがちだが、まとめて一つとして考える方が理にかなっているのではないだろうか。自社の知見を体系化し、質を高めていくことで、ブランディングとマーケティングを両立させたい。

 

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