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Hot HR vol.141-「急成長を見せる企業に共通すること」

2014/03/06(最終更新日:2021/11/12)

5分でわかる最新人事トレンド

 

「急成長を見せる企業に共通すること」

 

ブランドコンサルティング会社であるInterbrand社が発表した、世界のブランドランキング「Best Global Brands 2013」によると、当ランキング開始以来、13年連続で1位であったコカ・コーラがついに首位を譲るという結果に終わった。
今回は、前年度と比較した成長率において上位を占めた企業に共通するポイントを紹介したいと思う。

 

☆「Best Global Brands 2013」とは
このランキングでは、ブランドの価値をその企業の財務実績や消費者への影響力などによって決め、上位100位までをランク付けしている。
今回、上位3位はApple、Google、コカコーラとなっている。
日本からは、トップテンに唯一トヨタがランクインした(10位)。

 

☆1年間で30%近くの上昇率を見せたブランド
絶対的王者であったコカ・コーラは、昨年に比べブランド価値で2%の成長を遂げている。しかし、それにも関わらず、なんとアップルとGoogleの2つのブランドに抜かされてしまったのである。では、その2つのブランドはいかに急速な成長を遂げたのだろうか?
この両ブランドともに驚くべきブランド価値の増加率で、アップルは昨年比28%の増加。Googleにおいては、なんと34%も成長をしている。

 

ブランド価値の増加率を比べたランキングの上位5つの企業は
1.Facebook(ブランドランキング52位、前年比43%増)
2.Google(同2位、前年比34%増)
3.Prada(同72位、前年比30%増)
4.Apple(同1位、前年比28%増)
5.Amazon(同19位、前年比27%増)

 

となっており、Facebookが一番の増加率を見せている。また、Pradaを除く4つのブランドはネットワーキング・サービスを行う企業である。

 

☆成長率の高いブランドの共通点
成長率の高いこれらの企業ではある共通した傾向が見られる。
それは、社員が自発的に働くということである。
これらの企業では、自律型の組織作りがされている。そのため、管理型の組織体制とは違い、社員が自発的に仕事に取り組むことができるのである。
ただし、管理型から自律型にかわるというのは、単に社員に対する統制を少なくすることではない。一歩間違うと放任することとなってしまい、より社員のモチベーションをなくしてしまうからである。それを防ぐためには、働く上での核となるものが必要になるのである。
これは、優れたリーダーシップを持った人間を配置するのでも良いし、企業理念というものでも良い。ただし、企業理念などをつくり浸透させて、『企業文化』を作ることが社員のモチベーションを長期的に保つには一番よい方法である。実際、今回紹介した企業では、企業文化というものが深く根付いている。
FacebookやAppleなどでは共通して自由な発想を生むためのオープンスペースが提供されている。また、具体的にはGoogleのスタートアップを支えた「20%ルール」(就業時間の20%を担当業務以外に使うというものであり、現在の主要サービスのいくつかはこのルールから生まれた)などは、自律型の働き方を生んだ企業文化の典型である。
Googleでは仕事に夢中になり、家に帰らずに会社に泊まり込んで働く社員が多すぎて、家に帰るよう促すなどの施策を行っている。
彼らはお金などの報酬を得るために毎日いやいやパソコンに向かっているのではなく、サービスの使用者のため、そして自分の成長のために働いているのである。

 

社員自ら進んで働くことができる組織や企業文化作りをすることが、企業の成長に強く繋がっているのである。

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