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Hot HR vol.11-M&Aの急増と人事デューデリジェンスの重要性

2013/12/18(最終更新日:2021/11/12)

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5分で分かる最新人事トレンド
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◆急増する日本企業のM&A(合併買収)

 

1996年、日本のM&Aの件数はおよそ600件でした。しかし1996年からそ
の件数は急増し、現在ではおよそ3000件になり、日本企業にとってM&A
が一般的な経営手法になりました。
そしてM&Aは今後より一層増加すると見込まれています。

 

◆3分の2が失敗に終わるM&Aの現状◆

 

一方で、M&Aを行った3分の2の企業では企業価値がM&A前よりも下がっ
ていると言われています。失敗の大きな要因としては、組織・人事統合マ
ネジメントにおける、事前の準備不足があげられます。
例えば下記のような問題が発生します。

 

「M&A後に旧会社にとらわれ会社がひとつにまとまらない」
「経営陣の旧会社意識が強い」
「買収側と買収される側の従業員の扱われ方が不平等」

 

そのためM&A後に会社がひとつにまとまらず、業務に支障が発生したり
従業員のモチベーションが下がってしまいます。特に、買収される側の従
業員が退職するケースは多く見られます。
このような問題を発生させないためには、人事デューデリジェンスが不可
欠です。

 

◆人事デューデリジェンスのすすめ◆

 

欧米ではM&Aの際に会計だけでなく、人事デューデリジェンスを行い、
M&A前後でどのような問題が起こり、その解決のためにどれくらい期間
を要するか、詳細なプランを立てた上でM&Aを行うことが一般的です。
企業の最大の価値は「人」です。組織再編において人事部の役割は非常に
重要です。

 

統合によるシナジー効果を最大にするためには、

 

・ 相互企業ベクトルを1つにすること
・ 従業員に不安を持たせないために方針を明確にすること

 

が重要です。

 

◆M&Aを成功させる6つのステップ◆

 

【ステップ1】「M&A」の目的を明確化

【ステップ2】両社の代表による密なコミュニケーション

【ステップ3】スケジュール作成し、期限の遵守徹底

【ステップ4】社員一人ひとりに会社のビジョンを共有させて競争力アップ

【ステップ5】新会社の企業文化を築き信頼関係を構築

【ステップ6】オープンなコミュニケーションで信頼関係を構築

 

そして以下がM&Aを成功へ導くための3つのキーポイントです。

 

① 優秀な従業員を残せるか
② 公平な業績評価
③ わかりやすい報酬制度

 

今後の経営戦略としてM&Aを選択するケースが増加しています。リスク
を事前におさえ、M&Aのシナジー効果を最大にする鍵である人事デュー
デリジェンスについて、その重要性を再確認してみてはいかがでしょうか。

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