他のどんなリーダーシップ・スキルよりも、人はコミュニケーション不足を激しく批判される。役職が上がるほど、その批判はより残酷になる。
これは、スタンフォード大学の研究で明らかにされている事実です。
マネジメント能力よりも何よりも、リーダーに求められるのはコミュニケーションスキル。
組織で働いている限り、1人で完結する仕事などありませんから、必ず他者との関わり・対話が必要になります。
特にリーダー、マネージャーなど、指示を出す側の人間であれば尚更です。
では、そこで大切になってくるコミュニケーションとは、どのようなものなのでしょうか?
「伝える」ではなく、「伝わる」コミュニケーションへ
同研究の中では「優れたマネージャーとは、優れたストーリーテラーでもある」と述べられています。
つまり、伝える内容が何の背景や理由も含まない単発的なものではいけない、ということです。
なぜ、その指示を実行してほしいのか。なぜ、このプロジェクトが大切なのか。
そういった「ストーリー」の部分をきちんと伝えることで、聞いた部下は共感し、仕事に意義を感じます。
ナイキの創業者兼元CEOであるフィル・ナイト氏も、製品開発の際、どのような目的やビジョンがあるのかを社員に伝えて信頼関係を築き、モチベーションを向上させることを大事にしていたそうです。
世界では当たり前でも、日本ではなかなか浸透しないこの背景・ストーリーから伝えるコミュニケーション方法。
「背景までさかのぼって伝えたら、逆に情報量を増やしてしまって部下が混乱するのでは?」
「目的が伝わっていればそれで十分。長々と話すのはかえって時間のムダ」
そんな意見も聞こえてきそうですが、これは実は大きな間違いです。
なぜ、背景も含めた丁寧なコミュニケーションが重要なのか?
マネジメントの根幹を支える「コミュニケーション」という部分も含め、セミナーにて解説いたします。