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「伝わる話し方」していますか?

2025/04/17(最終更新日:2025/04/17)

#人材育成・組織開発

連休明け、溜まっていたメールやメッセージの対応がやっと片付いたという方もいらっしゃるのではないでしょうか。今日はビジネスの場面における効率的なコミュニケーションという観点でお伝えします。

突然ですが、皆さんはサンドイッチがなぜ”サンドイッチ”と呼ばれるようになったかをご存知ですか?
18世紀イギリスの政治家で貴族の「サンドイッチ伯爵」が、余暇にトランプで遊ぶことが好きで、トランプをしながら片手で軽食をつまめないかと自ら発明したのが始まりです。

この話を、例えば下記のように伝えられたらどうでしょうか?
「サンドイッチは18世紀にイギリスの政治家で貴族であったサンドイッチ伯爵の発明である。」

どちらがあなたの頭の中で、「サンドイッチの起源」という情報として残りやすいでしょうか?一見無駄な情報がついている前者のようなストーリーがついている方がずっと思い出しやすくありませんか?

「効率的=短く話す」ではない? ストーリーが伝える力を高める

ビジネスの場面における、報連相をはじめとしたコミュニケーションテクニックでは、「結論から伝え、簡潔に話す。」と教えられます。プレゼンの場面でも、簡潔に事実やデータをまとめ、スラスラと論理的に話せるように準備された方は少なくないのではないでしょうか。

スタンフォード大学のジェニファー・アーカー氏によると、事実を伝えるだけの時より、ストーリーを共有するほうが最大22倍記憶に残るとしています。データとストーリーを併せて共有することで、論理的にだけでなく、感情的に理解・共感を促すことができるため、明確に記憶に残りやすくなるのです。

もちろん、だらだらと話をすればいいということではありません。例えば、下記調査を見ていただきましょう。

1on1で「自分:相手」がどれくらい話をしていると満足なのか、を調べた調査によると、「1on1はメリットがある」と答えた人が最も多かった比率は「5:5」でした。
ビジネスの場面で、のんびりと話す暇はありませんし、相手も長い話を聞く暇もありません。その中で、いかに効率的に物事を伝えるか。
なぜなぜ分析・5W1Hといったテクニックも事実と背景・経緯といったストーリーを併せて伝えることで全体観を把握しやすくするテクニックと言えるでしょう。

マッキンゼーの調査によると、米国ではコミュニケーションミスによる経済的損失は193兆円、一人当たり200万円にも及ぶという結果も出ています。
この数字を見ると、コミュニケーションによるロスは個人のスキル不足として片づけるにはあまりにも大きい金額です。
このような無駄をなくすにも、ぜひ、ストーリーをもとに全体観を共有するコミュニケーションを試していただければ幸いです。

弊社では、全体観ワークを含めた管理職研修を実施しています。研修にご興味がある方は、ぜひ詳細をご紹介している弊社セミナーもご活用ください。

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