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「部下が相談してくれない」をどう解消するか

2025/04/17(最終更新日:2025/04/23)

#人材育成・組織開発

そうお悩みの方も多いのではないでしょうか。

相談してもらえないことで、信頼関係を築きにくいというのはもちろん、部下が間違った方向のまま仕事を進めてしまい、後になって修正に多くの時間を割かれてしまう、といった事態にもつながりかねません。

このメールでは、いかに「相談してもらう」ことのハードルを下げ社内のコミュニケーションを円滑化していくべきか、というところに向き合いたいと思います。

相談してもらえないのは、そもそも部下がそれほど悩んでもいないからではないか?とお考えになる方もいらっしゃるかもしれませんが、実はそんなこともありません。
「仕事に関する悩みの有無」を尋ねた調査では、約65%の人が悩みを抱えていると答えました。しかし、その中で半数を超える約54%が、「相談しない」と答えているのです。
なぜ、悩んでいることはあるのに、人に助言を求められないのでしょうか。

「誰に相談すればいいかわからない」という壁を取り除く

また別の、「相談しない理由」を尋ねた調査では、「相談することが恥ずかしい」「相手に負担がかかる」といった理由を押さえ、「誰に相談していいかわからない」がトップとなっていました。
つまり、相談することそのものに気後れしてしまうこと以上に、相談したかったとしても適切な相談相手が見つけられずに問題を先送りしてしまっている、という現状が多くの人にあるのです。

「そんなところでつまずかないで、まず何でも自分に言ってくれればいいのに」
そう思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし部下は部下で、「この問題は〇〇さんに聞いてもわからないかも…」「でもこれに詳しそうな△△さんはほとんど会話したことないから相談しづらいし…」といった葛藤を抱えているのかもしれません。
結果、「まあいいや、一旦自分でどうにかしてしまおう」と抱え込み、求めていたアウトプットと大きくずれたり、小さなミスがより大きな問題になったりするのはよくあることです。

こういった事態を防ぐためにも、まずは部下に、
「何かに悩んだとき、“誰に相談すればいいか”を相談してほしい」
と声をかけてみることも有効なのではないでしょうか。

ファーストステップとして「誰に相談していいかわからない」問題を解消し、適切な相談相手にバトンタッチしてあげるのです。

そうすることで、部下は、1から100まであなたに相談するわけではないので、遠慮することなく話しかけやすい。そして相談すべき社員を見つけてあげることで、社内の知見やノウハウを最大限活用することができる。

悩んだらまず相談、そんな組織文化は、なかなか部下の側からはつくられません。
ぜひ皆様が先導してこうした文化の土台をつくり、よりコミュニケーションミスのない組織を目指していっていただきたいと思います。

組織の生産性向上は、DXやシステム化よりもまず、ロスのないコミュニケーションから。
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