質問をしてこない部下を紐解く鍵として、ダニング・クルーガー効果をご紹介します。
ダニング・クルーガー効果とは、
「能力の低い人ほど自信にあふれ、本物の実力を持つ人ほど自らの能力に疑いを持つこと」
であり、最も顕著にこの効果が現れている例として、年代別の自動車の運転に対する自信が挙げられます。
MS&ADインシュアランスグループ「高齢者の自動車運転に関する実態と意識」より「自動車の運転に対する自信(年代別)」
20代で39.3%だった自信が、65歳を超えると右肩上がりに増え、80歳以上ではなんと72%が自分の運転に自信を持っていると回答しています。
加齢による判断能力や反射神経の衰えを考えれば、「そんな馬鹿な」と感じざるを得ません。
また、人材紹介会社のGeeklyが行った調査によると、年収が上がらない人でその理由を「自分の経験やスキルが無い」ことだと考えている人は、わずか12%しかいないことがわかりました。
残りの88%の人は皆、自分以外のこと、会社や周囲の環境の責任と捉えているのです。
部下が質問をしてこない理由が、こういったところから透けて見えてくる気がします。
部下の「意識」を正し、成長のために自ら質問をしてくる積極人材へと転換させるマネジメントのヒントを、全国で開催の管理職ブランディングセミナーでご紹介します。
是非足をお運びください。