「1万時間の法則」という言葉を聞いたことがありますか?
フロリダ州立大学のエリクソン博士らの研究が元になっており、あらゆる分野で成績の良いプロに調査を行った結果、1つの分野でプロレベルになるためにはおよそ1万時間の研鑽を要する、というものです。
ジャーナリストのマルコム・グラッドウェルが自身の著書でこの説を提唱し、「1万時間」(1日3時間でおよそ10年)という数字の分かりやすさから広まった考え方ですが、話を単純化しすぎているとして、元の研究を行ったエリクソン博士らによってその一部が否定されています。
エリクソン博士らは、1万時間をかければあらゆる分野で誰でもプロになれるかのように書かれていることを問題視しています。
「一流になるには、相応の時間が必要である」ことには合意するが、「時間をかければ一流になれる」ことは否定しており、一流になるには、相応の時間をかけると共に、「意図的な練習」が必要だと主張しています。
その特徴として以下のようなことが挙げられています。
- 能力開発に精通した教師またはコーチによって設計及び監督されるべき。
- 常に自分の現在の能力を超えたものを試す必要がある。
- 明確に定義された具体的な目標が含まれ、多くの場合、目標パフォーマンスのある側面を改善することが含まれる。漠然とした全体的な改善を目的としたものではない。
- 意図的なもの、つまり、人の完全な注意と意識的な行動が必要。
- フィードバックと、それに応じた取り組みの変更が必要。
目的と明確な目標が必要であり、それは今の自分にとって簡単に達成できるものではなく挑戦的なものでなくてはならず、絶えずフィードバックと改善が求められると共に、良いコーチが伴走すべきということです。
組織におけるリーダー、管理職の育成にもこのような意図的な練習が必要なのですが、それと同時に、管理職自身が良きコーチとなることも求められるのです。
アスリートやミュージシャンであれば、自分自身のパフォーマンスに集中すれば良いかも知れませんが、管理職となるとそうはいきません。
ここに管理職育成の難しさがあります。
では管理職のマネジメント力を強化するために何から始めればいいのか?
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