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上海ディズニーランドの閉園。非常時こそ問われるブランド力とは?

2020/01/25(最終更新日:2021/12/09)

ブランディング

中国で新型コロナウイルスの感染が拡大している。
国や政府の対応が遅れていると叫ばれる中で、上海ディズニーリゾートは1月24日、
今週末から上海ディズニーランドを当面閉園すると発表した。
(以下)上海ディズニーが出した声明文

中国は春節真っ只中。
相当の来客が見込めたはずだ。
上海ディズニーランドは、大きな利益を捨てた。

 

しかし、英断である。
ディズニーランド内での感染拡大を未然に防げたことはもちろん、「夢と魔法の国」としてのブランドをより強固なものにした。

 

上海とコロナウイルスの発生地の武漢は、距離としては離れている。
その中での閉園。他のレジャー施設や観光地よりもいち早く閉園を決断したことで、ニュースになる。
ニュースになれば、世界中の人々の耳に
「ディズニーランドは、利益よりもお客さまの安全を第一に考慮する施設です」
というメッセージが伝わりやすくなる。長い目で見れば、そのブランドイメージは、
春節で見込めたであろう利益を超えた、莫大な利益を生み出すこととなる。

 

夢と魔法の国である。
特効薬がなく、致死率や感染率が未知数な恐ろしいウイルスが蔓延してしまっては、夢も何もあったものではない。
万が一「ディズニーランドに行って感染した」「ディズニーランドに行かなければ家族は亡くならなかった」
などという声が上がったら、楽しく明るいイメージに相反する、暗い、重く悲しい影が生まれてしまう。

 

非常時こそ、ブランド力が問われる。その対応に失敗し、崩れてしまった企業は過去に無数にある。

 

しかし、実は、非常時に良い決断をすることはそう難しいものではない。
ブランドの軸を持ち、ブランディングを日々実践していれば、どんな事態が訪れようとその信念に従えば良いだけだ。
ブランドコンセプトに沿った選択をするのみ。
貴方の会社が正しいブランディングをしているのならば、もう、迷うことはないのだ。

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