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【企業向け】社会貢献とは?3つの種類や事例・メリットを解説

2022/05/17(最終更新日:2022/11/08)

#企業事例 #社会貢献

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【企業向け】社会貢献とは?3つの種類や事例・メリットを解説

SDGsへの取り組みの重要性が増している現在、その一環として社会貢献活動を行う企業が増えています。

  • そもそも「社会貢献」とはどういった定義なのか?
  • 社会貢献活動の種類やメリットなどが知りたい
  • 社会貢献とCSRとの違いはどこにあるのか?

本記事では、上記のような疑問をお持ちの方に向けて「社会貢献」に関する概要を解説します。社会貢献活動は、企業イメージの向上や企業ブランディングにもポジティブな影響を与えるため、社会貢献活動に関心のある方はぜひご参考ください。

 

社会貢献とは?

ビジネスシーンでの文脈において「社会貢献」とは、企業が行う実業務とは関連のない公的な活動のことを指し、精選版 日本国語大辞典では、以下のように定められています。

社会貢献

社会生活の向上のために尽力すること。特に企業が日常の業務とは別に行なう公益活動。

(引用:精選版 日本国語大辞典「社会貢献」

また、日本経済団体連合会(経団連)が示す「企業行動憲章」では、「企業は高い倫理観と責任感をもって行動し、社会から信頼と共感を得る必要がある」「企業の発展の基盤は、持続可能な社会の実現にある」と示されています。

(出典:一般社団法人 日本経済団体連合会「企業行動憲章」

企業は、社会や社会活動を構成する大きな要素の一つです。中小企業から大企業まで、社会貢献活動や社会還元を意識した事業を行うことは、ある種の使命とも言えるでしょう。

 

CSRとの違い

CSRは、(Corporate Social Responsibility)の略であり、「企業の社会的責任」と言った意味です。社会貢献(活動)・CSRともに似たような意味合いですが、CSR活動の一つに「社会貢献活動がある」といったイメージが分かりやすいかもしれません。

CSRの範疇は、地域社会だけでなく、消費者や従業員、取引先、投資家…など、自社に関係するあらゆる利害関係者に対してとなります。例えば「女性社員の活躍推進、ダイバーシティ雇用・就労の推進」など自社向けの活動も、CSR活動の一環です。一方で、地域社会に向けたCSR活動は「社会貢献活動」とも言い換えられるでしょう。

 

SDGsの側面から見る社会貢献の重要性

「SDGs 達成へ向けた企業が創出する『社会の価値』への期待」に関する調査研究報告書」によれば、【SDGs達成に向けて、企業には「社会の価値」の創出が求められている】とあります。

また、2017年11月には経団連が企業⾏動憲章を改訂し、「SDGsが目指す社会の実現のために、企業・経済界には、課題解決のための創造性とイノベーションを発揮することが期待されている」と、公表されました。

企業は、社会に対して大きなインパクトを与えることを意識し、SDGs達成に向けて役割を果たさなければなりません。その行動の一つとして、日本だけでなく世界を見ても、社会貢献活動を行う企業が増えています。

(出典:一般財団法人 企業活力研究所「SDGs 達成へ向けた企業が創出する『社会の価値』への期待」に関する調査研究報告書」

 

社会貢献の主な種類3つ|実際の事例も

一般的に、社会貢献活動は以下の3種類に分けられます。

社会貢献の主な種類
人的支援

企業に所属する人材に、実際に社会貢献活動を行ってもらう支援形態です。

【例】

・災害時のボランティア、復旧活動における支援

・地域のゴミ拾い、緑化活動

・社外での講師活動や地域コミュニティへの出張

物的支援

企業が保有している設備やサービス、技術・スキルなどの提供を行う支援形態です。自社で使用している製品をサスティナブルなものに代替することなども、広義の意味では物的支援に含まれるでしょう。

【例】

・自社製品の無料(優待)利用

・発展途上地域への物資仕送り

・自社の福利厚生施設・スポーツ施設などを地域や子どもたちに開放

・フェアトレードの推進

資金的支援

社会貢献団体、NPO法人などに資金を提供する、間接的な支援形態です。

【例】

・UNICEFやUNHCRなどへの寄付

・社会福祉団体や高齢者施設などへの寄付

・社会貢献を行うクラウドファンディングなどへの資金提供

企業が社会貢献を考えるうえで、人的支援・物的支援・資金的支援それぞれの面から、活動内容を思案することも重要ですが、より重要な視点は「事業自体で社会貢献性を実現すること」と言えます。

例えば、奈良・大阪地域で吉野杉を使用した家づくりを行う「株式会社イムラ」では、「林業再生につなげる官民一体の新たな仕組み」を整えました。これにより事業を通じながら、SDGs達成に向けても取り組むことを実現しています。

(参考:株式会社イムラ「SDGsへの取り組み」

 

【視点別】社会貢献活動を行うメリット|ブランドイメージの向上

企業が行う社会貢献活動に関して、経団連では定期的に実績調査結果を公表しています。例えば、執筆日時点で最新のデータである「2017年度 社会貢献活動実績調査結果」において、【企業とNPOなどの非営利組織との接点は着実に増加している】といった結果が出ています。

(出典:一般社団法人 日本経済団体連合会「2017年度 社会貢献活動実績調査結果」

多くの企業が積極的に社会貢献活動に取り組んでいますが、社会貢献活動は社会に対してだけでなく対自社においても大きなメリットがあります。ここでは、3つの側面から社会貢献活動を行うメリットを解説します。

 

顧客・求職者に与えるメリット

社会貢献活動に取り組み、その活動内容を適切に公表することで、企業のブランド価値や印象が向上すると言えます。

顧客においては、商品・サービスの売上増につながったり、求職者においては、採用数の増・応募者の質向上につながったりなど、ポジティブな影響が考えられます。

 

投資家に与えるメリット

環境・社会・ガバナンスの3つの要素を考慮した投資である「ESG投資」の重要性が増してきている現在、社会貢献活動の取り組み有無は、(投資家にとって)投資判断における一つの要素となります。

消費者や取引先からしっかりと信頼を得ていれば、その分経営リスクも減るため、投資家としても魅力的な出資対象に映るでしょう。

 

従業員に与えるメリット

従業員にとっても、所属する企業が社会貢献活動に熱心に励んでいれば、周りの友人・家族などから良いイメージを持ってもらいやすくなり、セルフイメージの向上に繫がることが考えられます。

自身が「社会的意義のある企業に属している」といったように、ポジティブな帰属意識が芽生えやすくなるため、結果的には離職率低下や風通しの良い職場の形成などに繫がるでしょう。

 

まとめ

企業の存続には、持続的な社会発展が必要であり、より良い社会があるからこそ、企業活動が成り立っています。社会への還元策の一つとして、「社会貢献活動」の重要性は日々高まっており、多くの企業が導入している状況です。

社会貢献活動には、人的支援・物的支援・資金的支援といった主に3つの方法がありますが、大切なのは「事業自体で社会貢献性を実現すること」です。インナーブランディング・アウターブランディングにも非常に有効であるため、現在十分に行えていない企業様は、ぜひ社会貢献活動に取り組んでみてはいかがでしょうか。

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