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Hot HR vol.124 -2012年のキーワード

2013/12/18(最終更新日:2021/11/12)

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5分で分かる最新人事トレンド
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いつも年末のこの時期、今年一年を振り返ると、「ああ、今年も忙しい一年だったなあ」
と思う。とりわけ今年は日本の経済が厳しい状況に陥る中で、人事の役割や将来を見直す
タイミングであったと感じている。今後は、人事をはじめとする管理部門の付加価値が
厳しく問われる時代がやってくるだろう。最近では、「日本型グローバル人事」システムを
早急に確立することが、世界でのビジネスの成功のカギを握るのだと本気で実感することが
増えてきている。私たちもその一助となれるように励みたい。

 

総括は来週に譲るとして、本日は、筆者の独断と偏見で採用した、今年の人事のキーワードを
振り返ってみたいと思う。

 

■グローバル人事
昨年のブームからは少し落ち着いた印象を受けるが、グローバルというフレーズは依然として
人事においには重要な地位を占めている。昨年は英語の公用語化、外国人の採用など、
どちらかと言えば人そのものにフォーカスした使われ方が主流だったが、今年は人事の業務や
制度のグローバル化など、さらに深いところに焦点が当たった気がする。円高を背景に企業の
海外進出が進んだことで、人事をどうするか、という本質的な議論が行われた。まだその結果は
見えないが、来年には真のグローバル企業がさらに増えることを祈るばかりである。

 

■リスク・コントロール
昨年の震災、原発問題に端を発し、BCP(Business Continuity Plan)などビジネス継続のための、
流通・ITなどインフラ系のリスク管理がテーマとして浮上した。今年はさらに進んで、
人事・財務・営業などソフト面のリスク管理を積極的に取り入れる動きが始まっている。
ソフト面のリスク管理は、まだまだ発展の余地がある領域であり、来年以降の更なる発展が
期待される。

 

■高年齢者雇用
改正高年齢者雇用安定法など、労働年数の延長を促す法案・制度の施行も大きなテーマとなった。
65歳までの雇用確保は、人事制度そのものを見直す良いきっかけになった。原資を維持して雇用を
確保するには、既存のシステムにメスをいれる必要がある。しかし、若手世代のシステムには
既にかなり手が入っており、ついに40-50代に視線が向けられている。退職勧奨、賃金上昇の
抑制など、今までよりもメッセージが明確で、かつ即効性のある施策がとられるようになっている。
日本の雇用は真の競争へと向かうことになりそうだ。

 

本日ご紹介したキーワードはほんの一部である。
皆さんも、今年のキーワードを振り返り、そろそろ本年の総括に入られては、いかがだろうか。

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