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Hot HR vol.103 -人事プロフェッショナルのキャリア

2013/12/18(最終更新日:2021/12/10)

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5分で分かる最新人事トレンド
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人事コンサルタントをしていると、企業の人事担当の方とお話しする機会が多いのだが、
最近では人事のキャリアも少しずつ変わってきたと感じる。人事部門は、これまで、
総合職のキャリアパスの一部として、どちらかといえば専門性は高くない部署に
位置づけられていた。分業が進むにつれ、人事のプロと呼べるような専門家集団へと
徐々に変わりつつあるようだ。しかし、個人レベルでは、人事のプロとしてのキャリアを
描けるという方は少ないのではないか。

 

今日は、他国の事例も混じえながら人事のキャリアを考えてみたい。

 

■日本と海外の人事の違い
日本では人事と言うと陰日なたで会社を支える存在という印象だが、海外では必ずしも
当てはまらない。特に、アメリカでは、人事の戦略を考えるCXOとしてのキャリアゴールがあり、
専門家を育てる養成課程がある。
日本でも、人材開発や人材育成が専門性の高い分野になりつつあり、今後は人事の専門家を
養成する必要性も高まるであろう。人事コンサルタントから事業会社人事への転職も
一般化しつつあり、今後は若い世代に人事の基礎を積ませるような取り組みが必要になる。

 

■人事としての3つのキャリア
あなたがこれから人事のプロとしての道を歩むなら、次の3つのキャリアゴールを
参考にしていただきたい。

 

1.サービススペシャリスト
従業員からの問合せや情報照会に迅速かつ的確に対応することで、企業の生産性向上に貢献する。
問合せ対応は、何も電話やパソコンの前で一日中座っているだけではない。問合せの内容を予測し、
社内のツールを活用することで、問合せを減らし、従業員満足度を高めることも重要な任務である。

 

2.アナリスト
人事に関わっていると、社内のデータを分析する機会は多い。人件費、要員配置、生産性など、
数多くの情報を収集・分析し、状況の変化を的確に捉え、意思決定者に報告することが重要になる。

 

3.ビジネスパートナー
CXO、あるいは、部門長の右腕として、戦略の立案や制度の設計に関わる。相応の権限をもって
意思の決定に携わるため、高い経営能力を要求される。今までは社長がこの役割を担っていた企業も
あったが、今後は専門家の力が求められる職務と言える。

 

人事の分野は可能性に満ちており、上記以外のキャリアゴールも当然考えられる。自身の専門性を見極め、
高めることをやめなければ、人事のプロとして脚光を浴びる日もそう遠くないのではないだろうか。

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