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Hot HR vol.51-厳しい今を乗り越える方法~企業再生~

2013/12/18(最終更新日:2021/11/12)

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5分で分かる最新人事トレンド
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◆◆2009年、厳しい年末◆◆

 

東京商工リサーチが今年10月に発表した2009年度上半期(4~9月)の
国内企業倒産件数は7,736件となっています。
昨年より少し減少したものの、リーマン・ショックから1年以上経過した
今でも多くの企業が苦しい経営状況に立たされています。
同調査によると、「年末に向かい倒産は更に高水準となる見通し」
だそうです。また、帝国データバンクが今月発表した今年度上場廃止
企業数は163社と戦後最多を記録するとみられています。

 

需要低下による工場の稼動停止であったり、多くの企業が費用削減を行う
ため、提供していたサービスの売上がぐんと減少したり、デフレによる
激しい価格競争で生き残れなくなったり…と、特に中小企業は厳しい境地に
立たされています。

 

実は中小企業は日本の全企業数の99.7%(420万社)も占めています。
そのため日本経済の行方は、中小企業の回復にかかっているのです。
この厳しい状態をいかに乗り越え再生するかに、
日本経済は然り、多くの人々の生活がかかっているといえます。

 

◆企業再生への鍵は、営業利益を出すこと◆

 

企業が生き延びるためには、継続して営業利益を出さなければなりません。
いくら応急処置をしても、キャッシュフローをプラスにする仕組みを
つくらなければその効果は一時的なものになってしまいます。

 

利益を出すためには、
1.売上を伸ばす
2.費用・経費を削減する
以上の2択があります。

 

しかし現況で売上を伸ばすことはとても難しいため、
費用削減などの再構築を実施する必要があります。
再構築は、「財務」、「事業」、「組織」の大きく3つの分野に分けられます。

 

不動産や負債の処理といった「財務整理」や、
不採算事業をなくしコア事業に選択集中する「事業整理」、
そして人件費や人員配置・制度見直し、任せられる人材の育成といった
「組織の再構築」。
モノやカネが整理された後は特に、企業の重要な経営資源であるヒトには細心の
注意を払っていかなければなりません。
今回は会社を支える社員に直結している「組織の再構築」に注目してみましょう。

 

◆組織・人事面で行う企業再生◆

 

企業の固定費の中で「人件費」が大部分を占めていることは皆さんご存知かと
思います。それも6~8割。しかし景気が後退している今、これまでと同じ
人件費で固定してしまっては、減少した売上から出る利益というのは大変少ない
ものとなってしまいます。前述の通り、「利益が出ない」ということは、
企業再生が不可能となってしまうのです。

 

では、具体的に再生までにはどのようなプロセスがあるのでしょうか。

 

┏┓ 人件費の見直し
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普段社員にどれくらいの残業代を払っているのか、どれくらいの
業績に対してどれだけの賞与を払っているのか、正確に把握して
いますか。想像以上に高額だった…管理しきれていなかった…
というのもよくあるお話です。

 

┏┓ 人事制度の見直しと再構築
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人件費がどのように計算され、決定されているのかもう一度見直
してみましょう。業績評価・報酬が不透明であれば、本当に必要な
人材を理解し残留を説得することはとても難しくなります。人材
の強化のために、制度の見直しが必要となるのです。また、変化
に強い人事制度を構築することで悪循環に陥ることも避けられ、
勝ち残れる仕組みをつくります。。

 

┏┓ 社員への説明
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再構築の施策を行う前後の社内の雰囲気は決して良くはありませ
ん。これからも頑張っていかなければというやる気のある社員の
モチベーションを下げないためにも、経営層・人事部は再構築の
目的を明確にし、何がどのように変わるのかを納得がいくまで
社員に説明することが大切です。ここでの経営層・人事部と社員
間の信頼関係が今後の会社の強さを決めるといっても過言ではない
でしょう。

 

つらい局面での企業再生ではありますが、
ここで大切なのは、社員の人数削減だけが目的なのではなく
「企業の持続的成長」が目的であることなのです。

 

イマジナの考える企業再生とは、「人を活かす仕組みづくりの再構築」です。

 

生まれ変わってこれからのビジネス環境の変化に絶えうる強い会社
になるための再構築が今、多くの企業に求められているのではないでしょうか。

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