imajina

Hot HR vol.30 -月曜の朝が楽しい会社づくりがなぜ大切なのか?

2013/12/18(最終更新日:2021/11/12)

==================================================================
5分で分かる最新人事トレンド
==================================================================
「魅力ある会社」づくりを目指し、多くの企業の経営者や人事部門の方が
努力をされていると思います。当社は、成果主義の是非や年功序列の是非
という視点は不毛な議論だと考えています。大切なのは、個人の職域と
スキルに応じた「働き方」に対していかに正当な評価を与えていくかとい
うことだと思います。現在、企業は最大の資産である「人」を本当に活か
しているでしょうか。社員がイキイキと仕事に取組み、存分に力を発揮し、
その結果として企業が繁栄していくというシステムを、企業は自社で稼動
させようと本気で努力しているでしょうか。
今回は、当社が提言している「月曜の朝がいちばん楽しい会社」づくりが
なぜ必要なのか、また、そのノウハウをお伝えしていきたいと思います。

 

◆TGIM(Thank God it’s Monday!)とは?◆

 

繰り返しになりますが、私達イマジナのコンサルティングの目的は
「社員1人ひとりが活き活きと働くことで会社全体の生産性が高まり、
それが業績の向上に結びつくようなカルチャーをつくる」ことにあります。
つまり、社員が「早く金曜日が来ないかなぁ」と思いながら仕事を嫌々
こなしているような会社から、「月曜日だ。さあ、今週はあの仕事を仕上
げて早く次の仕事にとりかかりたいな」とわくわくしながら出勤するよう
な会社へ。私達は企業がそんな返信を遂げるためのお手伝いをしています。
そしてこんなTGIM(Thank God it’s Monday!)カルチャーこそが、
優秀な人材を惹きつけ、持てる能力を存分に発揮させ、転職なども考え
させない――そんな「魅力ある会社」づくりの根幹だと私達は考えます。

 

◆魅力ある会社、TGIMカルチャーを構成する要素◆

 

多くの日本企業で、下記のような問題が起きています。
・職務内容が曖昧で、自分の業務内容と評価がリンクしていない
・目標のゴールが明確でない
・全員を満足させようとするあまり、制度が複雑になり過ぎている
・評価が人物や能力に重きを置いた内容になりがちで、かつ評価結果
が社員自身に公開されていない
・上司(評価者)と部下との対話が決定的に不足している。
・管理職が非管理職に比べ業務量が多い割に給与がそれほど高いとは
言えず結果として管理職になりたがらない社員が多くなる
・上記のような結果、目標や評価が社員のモチベーションにつながりにくい

 

それに対し、私たちが考えるTGIMカルチャーを構成する要素は下記のよう
なものです。

 

・会社が何を目指しているかが明確であり、そのビジョンを社員が共有
できる
・自分が何を期待されているか、役割がクリア(明確)になっている
・役割と連動して目標を立てることができ、その到達イメージが明確に
思い描ける
・目標の達成に向けた創意工夫を通じて、自分の成長が実感できる
・目標の達成に向けて専念し注力できる環境にあり、上司をはじめとする
周囲との自由闊達なコミュニケーションが図れる
・目標の達成度合いについてきちんと評価され、かつその評価内容が
フィードバックされる制度が整っている
・高い評価が昇給や昇進、あるいはボーナスにリンクしており、成果が
きちんと報いられる制度になっている

 

いかがでしょうか?読み比べてみて、後者のような制度・文化がある企業
の方がより魅力的であると感じるのではないでしょうか。

 

◆勤務時間管理はいよいよ厳しくなる◆

 

平成22年4月1日より改正労働基準法が施工され、月60時間を越える時間外
労働に対する割増賃金率の引上げ(25%以上→50%以上)が適応されます。
(詳細 http://www.mhlw.go.jp/topics/2008/12/tp1216-1.html)
これを聞いて、「困ったな・・・」、それとも「チャンスだ」、どのように
思われましたか?
月60時間を超える残業をしている社員にとって、残業時間が減りより効率
的な働き方ができるようになることは好ましいことです。つまり、これを
機により効率的な働き方ができるよう組織を変革することは社員にとって
魅力的な会社になる一歩だとも考えられます。
1年後の施工ですが長時間労働が当たり前の企業には今から準備される
ことをお勧めします。

 

このようにTGIMカルチャーを実現するためには「社員視点に立った」
組織づくりが重要となります。社員が何を望んでいるのかを知ることは、
何を改善すればより社員がイキイキとやりがいを持って働いてくれるのか、
という答えを知ることにつながります。こういった地道な取組みを通じ、
TGIM文化を持つ企業への変革が可能になるのです。

 

◆TGIMカルチャーを実現するために必要なこと◆

 

経営として会社のミッション、ビジョン、経営目標と経営戦略を明確に
することはもちろんですが、人事としては下記点の整備が必要になります。

 

①組織と個々人の役割を明確にすること
・会社のミッション・経営戦略に沿って、各組織、各職務の役割を明確に
すること

 

②明確な目標を設定、評価すること
・社員にとって明確で分りやすい目標設定・評価制度を構築すること
・会社目標、部門目標に沿った明確な個人目標の設定ができるよう教育
すること
・目標の進捗確認、達成のためのアドバイス、社員に納得感の高い
評価MTGを実施できる管理職を育成すること

 

③社員の声を定期的に聞き、貴社人事の現状を把握する機会を持つこと
・自社の人事の現状を客観的に把握する場を定期的に持ち、常に社員の
意見に耳を傾ける姿勢があるということを示すこと

 

貴社が「月曜の朝がいちばん楽しい」会社になるために、
何らかご参考になりましたら幸いです。

 メルマガ会員募集  メルマガ会員募集

無料ブランディングセミナー

人と組織に向き合う企業事例を一挙ご紹介!

閉じる