
#06
会計監査がなによりもおもしろい
業界の常識に挑む
ブランディングプロジェクト
「監査という仕事は何よりもおもしろい」
私は心の底から感じています。自分の身につけた知見やスキル、人間関係を活かしてクライアントの役に立つことができるからです。経営者のパートナーとしてお役に立てる機会に巡り合うこともあるでしょう。 しかし、世の中の風潮として、監査業務を行いたいと思う人の数は減少しており、会計士として監査を行う人が少なくなっています。だからこそ、監査そのものを面白いと思ってもらえる、そんな監査法人が必要だと、存在しなければならないと、そう感じたのです。イキイキと監査という仕事を楽しむ仲間を、一人でも増やすためにブランディングに挑戦しています。
史彩監査法人 代表社員 伊藤肇氏
ブランディングを始めようと思ったきっかけ
ある知人から、これから取り組むべきはブランディングだと教えてもらったのです。私たちが抱える課題は「知名度が高くない法人で、どうやって監査業界が抱える課題を解決するのか」でした。
思考錯誤する中で、社会に対して訴求し、共感者を得るブランディングが必要だと実感しました。いくつかの企業と出会ったなかで、イマジナ社長の関野さんの情熱的な人柄や、社員を大切にするという想いに共感し、直感的に「ここだ」と感じたことが今のお付き合いのきっかけです。
監査業界の抱える課題に対して史彩だからこそできること
今の監査業界は失敗が許されないという風潮が根強いです。勿論、監査には正確性は絶対的に求められるのですが、だからといって日々の業務が何のために行われているのかを見失うと人は自分の仕事への向き合い方まで見失ってしまうと思うんです。監査という仕事は大手監査法人でも中小監査法人でも本質的には変わりません。しかし、そこへの向き合い方次第で、面白くもなるし、辛いものにもなります。だからこそ監査という仕事が「楽しい」 と感じてもらえる史彩監査法人が必要なんです。
一人ひとりと向き合う教育方針
会計士として活躍するためにはスキルを磨くことは大事です。私はスキルをどんどん磨いてほしいといつも伝えています。スキルを磨く、という面で史彩を見ても業界でもトップクラスだと思っています。
加えて、史彩監査法人が行う教育の中で大切にすることは、やはり仕事に対する向き合い方です。仕事を通して、自信をつけ、その人自身がパワーを放つようになり、それが周りへも良い影響を与える。そのための手段として教育を位置づけています。

史彩監査法人のもつ20 年後のビジョン
20 年後、史彩監査法人は4000 人の会計士を採用できる法人にまで成長していたい、とそう考えています。会計士4000 人というのは業界の約2020%にあたり、そうなれば結果的に監査業界自体を「面白い」と思ってもらえる業界に変革できているんじゃないかと思うのです。そのために、これからますます教育には力をいれていかなければならないとも感じています。OJT や教育に特化した時間を設けるなど、様々なやり方で会計士一人ひとりに光を当てていきたいですね。最終的には「史彩監査法人に入るために会計士の勉強を始めました」そう言ってくれる人があらわれたなら、本望だと思っています。
その第一歩としてはじめたのがブランディングです。実際のところ、これまでの取り組みによって史彩としてのビジョンが固まってきました。史彩監査法人ほど、想いが明確で、皆が同じ方向をみている監査法人はないと感じております。
たとえば、ブランディングの取り組みとして、今までの取り組みや今後実現したい未来について書籍にまとめました。改めて言葉で表現して整理することにより、職員一人ひとりへの理念の浸透が格段に進みました。結果的に採用人数も増えてきています。
まだまだ道半ば、これからもチャレンジは続いていきます。
- 社 名
- 史彩監査法人
- 設 立
- 平成29年
- 事業内容
- 会計監査、株式公開支援、IFRS導入支援、M&A支援、財務アドバイザリーサービス(財務調査、株価算定等)
- 従業人数
イマジナインタビューとは
イマジナインタビューとは、ブランディング領域で活躍するキーパーソンが「人事の未来」を語るWEBメディアです。人々の働き方や人材の価値が急速な変化を迎えている今、人事のキーパーソンとして真摯に課題と向き合う方々に「人事/HRの在り方」、「テクノロジーの活用」などを語っていただくことで、人事担当者が抱える課題を解決に導くヒントをお届けします。