imajina

  • トップ
  • 記事
  • 今こそ、インナーブランディングで組織の強化を

今こそ、インナーブランディングで組織の強化を

2020.06.24

#イマジナ・ブランディングニュース #インナーブランディング

グローバルに活動するブランディング会社、インターブランドジャパンが今年2月、
「Best Japan Brands 2020(ベストジャパンブランド2020)」を発表した。
https://www.interbrandjapan.com/ja/bjb/japan_brands/2020.html
知名度や内外への浸透力など、ブランドの持つ価値を独自の指標で数値化したランキングだが、ここから強いブランドに共通する傾向が見えてくる。

ブランドランキングには、多くの人が知るあのブランドが……

「Best Japan Brands 2020」をご存知だろうか。本ランキングは今年で12回目となり、昨年までは、海外売上高比率30%以上の日本企業を対象にした「Global Brands(グローバルブランド)」、またそれ以外の「Domestic Brands(ドメスティックブランド)」といった形で、2つの評価軸に分かれていた。しかし今年から一本化。評価数は、昨年までの「Global Brands」の40ブランド、また「Domestic Brands」40ブランドの合計80のブランドから100ブランドに拡大し、より多くのブランドが公表されている。どのような企業がランクインしているのだろうか。
1位はトヨタ。新型コロナウイルスの影響や少子化の影響もあり、自動車の販売台数の行方が心配されているが、歴史を含めそのブランド力は不動のようだ。2位はホンダ、3位は日産、4位はソニーとなっており、メーカーが上位にランクインする傾向となっている。
また前年比で上昇している企業は、任天堂、資生堂、バンダイナムコなど。
ランキングの発表後にはなるが、任天堂は3月に「あつまれどうぶつの森」というゲームを販売し、大ヒットを記録したのは記憶に新しい。
資生堂は2019年に新たな企業使命「BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD (=ビューティーイノベーションでよりよい世界を)」を制定。化粧品の製造・販売だけではなく、顧客のブランド体験・体感を重視したイベントを行ったり、プレステージブランド戦略をより強化したりと様々な活動をすることで、ブランド価値向上に努めている。
バンダイナムコも「バンダイナムコエンターテインメントフェスティバル」というイベントを通じて、BANDAI NAMCOならではのブランド体験を提供。それが評価へとつながったようだ。

様々なカタチで上位の企業はインナーブランディングを実施

ランキング上位には、ただ知名度が高いだけでなく、その歴史とともに業界のリーディングカンパニーとして知られるブランドが多数並んでいるが、これらの企業は特にここ数年、あることに力を入れているケースが多い。それはインナーブランディングの強化だ。
その際たる例が、トヨタである。トヨタは、豊田社長自ら出演する「トヨタイムズ」というYouTubeチャンネルを発足。動画企画を通じて、トヨタが提供しているものの価値や可能性を探っている。
「トヨタグループというのは、織機を作る会社からクルマを作る会社に、企業全体をモデルチェンジした経験がある会社なんです。それで今、自動車産業も『100年に1度の大変革』といわれています。ですから我々の今までの経験、企業全体をモデルチェンジした経験を、そのDNAを、今度は未来に向けてどう生かすか。それが今回(CES2020におけるTOYOTA Woven Cityの発表)だったと思うんですね」と、豊田社長はトヨタイムズのHPで語っている。動画の中でも度々、「トヨタイムズは実は、従業員に一番見てほしい」と語っており、動画を利用し、インナー向けのコミュニケーションを強化したいと考えているのだ。
この傾向は資生堂にも見られる。資生堂はダイバーシティ経営に積極的に取り組み、女性管理職比率は2019年時点で30%超。「女性が活躍する会社BEST100」(『日経WOMAN』、日経ウーマノミクスプロジェクト)において3年連続で総合ランキング1位を受賞するなど、先進的な活躍を果たしている。
しかし、「まだまだこれから」「自社だけ数字が高くてはいけない」と資生堂の魚谷社長兼CEOは話す。魚谷社長は、英国発の「30% Club」に参画し、30% Club Japanの会長に就任した。30%という数字は、組織の中で影響力を持つ割合。現在、国内大手企業の取締役会の女性参画は約10%だが、これを少なくとも30%にすることを目指して活動している。この活動は他会社の変化を促すのみならず、資生堂を女性が働きやすい職場、また活躍しやすい職場として社内外に訴求することに一役買っており、組織の活性化にもつながっている。

まとめ

ランキング上位のブランドは、売り上げや事業規模が大きいだけではない。ビジョンを掲げインナーブランディングを着実に行い、組織としての統制力を強めていることがわかる。
コロナ禍で先の見えない時代。目先の売り上げだけでなく、今こそインナーブランディングを行い、組織としての強さを確かにしていくことも、とても大切ではないだろうか。

 メルマガ会員募集  メルマガ会員募集

無料ブランディングセミナー