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Hot HR vol.66 セカンドライフをどう生きる?

2013/12/18(最終更新日:2021/11/12)

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5分で分かる最新人事トレンド
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今、定年退職を迎えられる方向けのセミナーが注目を集めています。優良な大手企業などが
開催しており、「これからの人生をどう豊かに、有意義に過ごすか」を退職者に講義するものです。
日本の65歳以上の人口は2900万人にものぼります。厚生労働省の平成20年高齢者用実態調査
によると、日本の企業で定年制度を設けている会社は73.5%で60歳から64歳までに44.7%が
退職しています。

 

◆ライフマネジメント研修とは◆
このプロジェクトは定年を控えている人を対象に老後を送る上での心構えや、お金の知識、
健康管理などを退職者にレクチャーするものです。この研修を企業が自社の退職者に対して
無料で用意する場合もありますし、その道のプロが一般者向けにセミナーを有料開催している
ものもあります。また、地方自治体や雇用機関も同様のセミナーを開催しています。

 

◆なぜこの研修が必要か◆
一般的に退職者の心配事として挙げられるのが「お金」、「健康」、「生きがい」です。
「お金」は年金の仕組みや資産運用が主なトピックです。この研修の多くは銀行や、証券会社、
ファイナンシャルプランナーが開催していることが多いです。
BPネットのよると老後の一番の不安は退職後の生活費です。

 

1、「お金」―はたして、日本は世界と比べて年収が低いのでしょうか。
日本と他国を比較するため国別の収入ランキングを見てみましょう。これらは世界主要都市
45カ国の月給ランキングです。(参照: 就職・転職情報ナビ 2006年度版からの指標)

 

・日本・・・45カ国中15位で314,600円でした。

 

・中国・・・香港は第28位で100,200円となっています。
北京は35位で35,5000円と同じ中国でも差が開いています。

 

・米国・・・ニューヨークは第4位で403,500円でした。
シカゴは第5位で357,300円です。こちらは同じ国内でそれほどの差はありません。

 

日本は世界的に見ても、給与は高くなっています。しかし日本人が一番不安に思うのは
“老後の生活費”です。日本人は世界的に見ても給与が高いにもかかわらず、安心できず、
さらに多くの給与を求めていると言えるでしょう。

 

2、「生きがい」―今まで仕事に大半の時間をとられていた方々が今後どのような時間の
使い方をすれば幸せに感じられるのかを考えます。中には退職者向けに自費出版を勧める
セミナー、海外移住を勧めるセミナー、田舎で農業をやりながらのんびり暮らそうというセミナー
など、提案は様々です。

 

3、「健康」―健康に関しては病気や怪我等をした時に保険の知識が必要です。
また定年後どのような保険を選んだらよいかも重要ですし、介護の知識も習得する必要がある
でしょう。充実したセカンドライフを送るためにも、また高くなり続ける医療費の出費を防ぐためにも
重要な項目ではないでしょうか。

 

読売新聞によると、平成3年の一人当たりの医療費は175,000円で所得に対する割合が5%
でしたが、平成15年には245,000円まで増加しており、それに伴い所得に対する割合も8%まで
増えています。(読売新聞 平成22年7月19日)この様に1人当たりの医療費も所得に対する
医療費の割合も年々増えていることがわかります。高額な医療費は家族への金銭的負担となり、
老後を送る上でも一番不安に思う要素のひとつと言えるでしょう。

 

◆ピンピン、コロリ願望◆
読売新聞によると、最近の退職者の傾向として「子供や家族に迷惑をかけたくない」という
気持ちから“ピンピン、コロリ願望”というものがあります。厚生労働省の調べによると国民
医療費の国民所得は年々増えています。それに伴い病気などを患うと周りや家族への
金銭的負担は大きなものになります。家族だからこそ介護を放任するわけにもいかず、最後まで
面倒を見る辛さもあります。そこで「周りのだれにも負担をかけず、人生を最後まで楽しみ」
という考えるピンピン、コロリ願望が広がっているようです。

 

◆少しでも不安をなくすために◆
お金の問題は一番の不安要素になっていましたが、大切なのは“少ないお金でも豊かな人生を送る”
事ではないでしょうか。どのような考えをしたら充実したセカンドライフを送れるかがキーポイントになる
と思います。またお金の問題もさることながら、不安要素はそれだけではありません。その為には
セミナーの内容が“資産運用や保険の選び方”だけでは不十分ですし、“退職後の時間の使い方”
だけでも不十分です。ご自分の不安要素を少しでもなくし豊かなセカンドライフを送るためにも内容に
偏りがないものを選ぶことをお勧めします。

 

定年退職を控えている方はもちろん、この先のライフプランを考える上でも参考にしてみてはいかがでしょか。

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