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Hot HR vol.65 一気に加熱!グローバル人材論2

2013.12.18

#Hot HRメールマガジン バックナンバー

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5分で分かる最新人事トレンド
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前号に引き続き、グローバル人材について考えていきましょう。
今回は、急速に成長を続ける「中国」に注目したいと思います。

 

◆◆今一番熱い「中国」という巨大マーケット◆◆

 

今や世界中が中国という大きなマーケットに注目しています。
かつて言われていた「世界の工場」という立場から更にステップアップして、
潜在的かつ魅力的な「消費市場」となり、競争力ある企業がひしめく「経済大国」
になったのです。2010年通年のGDPで、中国が日本を逆転するのは確実と言われて
いることからも、中国の高成長は明らかでしょう。
経済産業省の「海外事業活動基本調査」によると、日本企業全体の
海外売上高に占めるアジアでの金額の割合は、1998年に比べ2007年には2.5倍
以上の伸びがあったとされています。その成長は今現在も目を見張るほどだと
予想できます。中でも中国ビジネスの規模は大きくなっていくばかりです。

 

また、「世界で戦える優秀な人材市場」としても中国は大注目されています。

 

前号で取り上げた異文化コミュニケーションのエキスパート、ロバート・ヒルキ氏の
考える3つのアプローチを思い出してみましょう。

 

『ソクラテス型』 ~積極的な双方向の意見交換が評価される
★1━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『孔子型』 ~目上の話を目下が聞くなど、年功を重んじる

 

『ローコンテクスト』 ~言葉で明確に言わなければ伝わらない
★2━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『ハイコンテクスト』 ~表現が曖昧で、「あうん」の呼吸がある

 

『単一的(モノクロニック)』 ~物事をはっきりと決め、厳守する
★3━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『多元的(ポリクロニック)』~曖昧な範囲の中で柔軟に物事を変化させる

 

上記の枠組みに日本を当てはめると、『孔子型』『ハイコンテクスト』『多元的(ポリクロ
ニック)』な文化圏に属するといわれています。一方、中国を上記の枠組みで表すと、
アジアを象徴する『孔子型』なのに、欧米的な『ローコンテクスト』で『単一的(モノクロ
ニック)』の変型タイプ。まずは、これらの観点から中国の文化をみていきましょう。

 

◆◆中国人◆◆

 

┏┓『孔子型』
┗★ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
中国も日本や韓国と同じように年上を敬う文化があります。
特に「家族」を大切にする「家族主義」の国です。。何千年もの歴史を
重ねる中国では、家族を単位とする血縁がよりどころであり、その繁栄
を心から願うのです。

 

┏┓『ローコンテクスト』
┗★ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
中華料理屋に行ってシェフ同士がなにやらケンカしている??と思ったら
ただ単に会話をしているだけだった。。。と感じることもよくあるでしょう。
中国人は婉曲的な言いまわしはせずに、大きな声でストレートな言葉で
主張をする、YES/NOがはっきりしたしゃべり方をします。そのため、
何が自分にとって利なのかを明確にし、それに沿った論理をスピーディー
に組み立てる傾向があります。

 

┏┓『単一的(モノクロニック)』
┗★ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
中国人は自分の役割や責任範囲を明確にします。そのためその仕事が
給与にどう結びついているかを非常に重視し、自己の能力を活かして
できるだけ給与の高い会社に行けるよう転職を繰り返すことが一般的に
なっています。そのため給与体系などは実力主義・成果主義を望む人が
多いようです。

 

◆◆絶対に知っておきたい「面子」の話◆◆

 

このほかにも中国人と接する上で非常に大事で理解しておくべきポイントがあります。
それは「面子(メンツ)」です。
「面子」はプライドや自尊心のことを表し、人情と道理の両方にかなうことが正しいと
する考え方です。中国人ははっきりとした物言いをすると前述しましたが、何でも
かんでも言って相手に恥をかかせることはタブーとされており、「バカ」といった言葉も
NGワードとなっているのです。

 

面子を大事にするということは、自分を良く見せるということでもあります。
採用面接で自分がどれだけ能力を持っているかを強力にアピールしたり、
大量のお金で派手な買い物をするところを周りに見せたりする中国人の姿勢は、
こういうところから来ているのだと言えるでしょう。

 

この観点も含めて、ビジネスの場で中国人とうまくやっていく方法を簡潔にまとめると
以下の通りです。

 

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

 

①曖昧な表現はせず、ストレートにはっきり、論理的に話をするよう心掛ける。

 

②何が相手にとっての得であるかを明らかにし(特にお金まわり)、
自分自身も負けないくらいの商魂をもつ。

 

③組織において役割の明確化を進め、誰に何の決定権があるのかを明らかにしておく。

 

④面子を気遣いつつ強く出るバランス感覚を意識する。

 

⑤この人の面子は潰せないと思ってもらえるくらいの信頼関係を築く。
(お酒の席は特にチャンス)

 

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

 

少し参考になりましたでしょうか?

 

◆◆いまや日本中で、世界中で大活躍している中国人◆◆

 

現在多くの日本企業では、日本での就学経験を持ち日本文化や慣習も理解している中国人
留学生の採用が増えてきています。それも責任あるポジションに。
パナソニックなどの世界を代表するメーカーや、世界中で大きくビジネスを展開する商社は
もちろんのこと、楽天をはじめとするIT企業も積極的です。最近では、中国人観光客のビザ規制
の緩和があったため、より販売力を強化しようと百貨店などの小売業でも力を入れているようです。

 

例えば、富士ソフト社では、国籍不問の採用を行なっています。
今では、社員(単体)約6,000名のうち、外国人社員が100名在籍しており、その国籍の内訳は、
50%が中国、25%が韓国、残り25%の中に東南アジア、アメリカ、アフリカ、アイルランドなど
様々な国籍の社員がいるそうです。積極的な外国人採用を行なっているというよりも、あくまで
通常の採用活動を行なった結果としての外国人採用ということです。つまり言語能力を含め
日本人学生と同じ選考基準をクリアした優秀な留学生、その半数が中国人がいるということです。

 

中国人の貪欲な向上心は本当に図り知れません。
よく比較されるのは中国人と日本人の若者の意識の違いです。中国人は多くの人がキャリア
アップや起業を望んで努力する一方、日本は出世願望や起業願望をもった若者が少ないと
言われていることが現実です…。

 

向上心を持った優秀な中国人を国内外から見つけていくと同時に、守りに入ってしまっている
日本の若者の中から、中国はじめ諸外国の人達とうまく働けるグローバル人材をいかに多く
輩出させられるかで今後の日本企業の命運は決まるといっても過言ではありません。

 

グローバル人材育成に関する話題はこれからも白熱していくことでしょう。

 

【参考】
Associe 2010年6月15日号
東洋経済2010年6月19日号
日経ビジネス7月26日号
アジア人財資金構想 http://www.ajinzai-sc.jp/index.html
中国ビジネス支援センター「ラック・チャイナ」http://www.rac-china.com/index.html
加藤麻里子国際法務事務所「中国ビジネスマナー入門」http://www.mao-cjlaw.com/ar_index.html

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