imajina

Hot HR vol.59 社員を伸ばし、会社を伸ばす!最新の報奨制度

2013/12/18(最終更新日:2021/11/12)

==================================================================
5分で分かる最新人事トレンド
==================================================================

 

◆◆社員のモチベーションを上げるヒント◆◆

 

ユニークな報奨制度をうまく使いこなして、社員のモチベーション向上を図っている
企業がいくつもあります。その一部を少しご紹介します。

 

┏┓ サービスの向上がモチベーションの向上に~ポルシェジャパン
┗■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
報奨制度・インセンティブというと、「売上」が大きな評価軸だと思いがち
ですが、日常の業務実績を評価基準とした報奨制度をポルシェジャパン
は作りました。「お客さまからの満足度評価結果」や「メカニックの学習
状況」「メカニックの資格取得状況」などで評価の高かった社員には
「ドイツへ1週間招待」や「旅行券」が贈られるため、社員の意欲向上に
つながると共に、顧客へのサービスのクオリティが上がるようになっています。

 

┏┓ 1ポイント1ドル!?の報奨制度、e-Award~ヒューレット・パッカード
┗■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
HP社が全世界共通で行っているのが、e-Awardsというポイント制報奨
制度です。マネージャー層が頑張った社員(直属の部下はもちろん業務
に関わった他部署の社員も)に対してポイントを与え、そのポイントは1ポ
イント1ドルとして、給与に換金することができます。また、日本法人独自
では、「シャイン賞」という制度があり、社員が感謝の気持ちを他の社員
に表したい時にシャイン賞を贈ることができ、贈られた社員はギフトリスト
の中から好きなものを選ぶことができます。

 

◆◆こんなにさまざま、報奨制度の種類◆◆

 

プレジデント誌の調査によると、約54%の会社員の働くモチベーションが
「お金」となっています。しかし、多くの人の年収が伸び悩む今の時代、お金重視だと
働く意欲は失せてしまいます。

 

報奨には金銭的なものと、非金銭的なものがあるので、会社で計画するコストによって
両方を上手に活用していくことをお勧めします。
金銭的報奨の場合、目標達成や資格取得、画期的な発明に対するインセンティブなど
がありますが、今回着目していただきたいのは非金銭的報奨です。

 

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
○非金銭的報奨の例○

休暇、ギフト、イベントのチケット、家族で行けるディナーや旅行
表彰状・感謝状、幹部との食事や会議、海外研修旅行や大きな
プロジェクトへの参加権、誕生日の特典など

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

 

どのような報奨が嬉しいかは人それぞれで異なります。
「人が働きがいを感じるのは、自分の喜びとなるものを仕事を通じて得られたとき」
と人材マネジメントを専門とする一橋大学大学院の守島教授は述べています。

 

上記にあげたような報奨例は、プライベートの充実や、仕事への向上心・成長意識、
周囲から認められる・感謝されることなどにそれぞれつながり、
社員の満足度を上げることが可能となります。

 

◆◆報奨制度が生み出すメリット◆◆

 

そこで、モチベーションに対する価値観の違いに対応してあらゆる報奨を用意した
報奨・福利厚生パッケージをサービスにした企業が発達しました。
米国ではカフェテリアプランという選択型福利厚生制度が多くの企業で導入されています。
日本でも、選べる福利厚生を提供する「Benefit One」という企業が有名ですね。
低コストで、社員の多様なニーズにこたえることができ、担当者の負担も軽減できる
ところが魅力です。

 

また、会社独自の制度は、その会社ならではのオリジナリティが表われるため
企業文化や社風の浸透を促すことができます。そうすることで社員と会社の
結びつきは強くなり、勤続して会社に貢献してくれる人材の確保につながるでしょう。

 

たとえば、会社の理念を大きく反映させて成功しているのが東京ディズニーリゾートを
運営するオリエンタルランドの例です。役員や管理職は、素晴らしい仕事をしたと思う
従業員に「ファイブスターカード」という勲章ともいえるカードをその場で渡します。
そのカードをもらった従業員はミッキーのショーなど特別なパーティに招待されます。
よりよいサービス・おもてなしの追及を自然と従業員間に促し、従業員満足と顧客満足を
同時に達成して今日の成功へ導いていると言えるでしょう。

 

◆◆なぜ、今報奨制度なのか…◆◆

 

「働きがい」を感じながら仕事をしている人が非常に少ない中、どのようにすれば
社員のやる気を高め、会社の業績UPにつなげられるでしょうか?
給与で社員全員に還元するのが難しいこのご時世、どのようにすれば社内の士気を
上げられるでしょうか?

 

報奨制度はちょっとした工夫で社員のモチベーションをぐっと上げることができます。
アイディアによっては、お金を少額どころか全くかけずに済むものもあります。
実は欧米に比べると日本の多くの企業はまだまだ報奨を上手に活用できていない
のが現状です。
褒め称えたり、感謝の気持ちを表したりすることで社内の空気はあたたかく変わります。
従来の報奨制度を見直し、社員が仕事により多くの楽しみを見出して
会社の業績にも大きく貢献していけるような文化をつくっていきませんか?

 メルマガ会員募集  メルマガ会員募集

無料ブランディングセミナー

いま最も多くの経営者に読まれている本を10分で解決! いま最も多くの経営者に読まれている本を10分で解決!

閉じる