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Hot HR vol.56-今、求められる「戦略的人事部」とは

2013.12.18

#Hot HRメールマガジン バックナンバー

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5分で分かる最新人事トレンド
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◆◆従来の人事部の仕事とこれから◆◆

 

「人事部」の役割というとどのようなイメージがあるでしょうか?
給与・賞与、人事評価、人事異動、採用・教育など、実務ベースでの印象
を持っている人が一般的には多いと思います。人事部は「管理部門」
「間接部門」という印象が強く、会社の利益とは直接関係ないと考える
人も少なくありません。

 

しかし経営環境の変化から、人事部の仕事も大きく変化しつつあります。
不況による人員削減や給与削減の必要性に迫られ、事業のグローバル化が
進んで世界規模での人材確保が始まり、社員のメンタルヘルスやワークライフ
バランスの重要性も増してきています。このように、私たちを取り巻く環境
の変化は単調に思われていた人事部の仕事、そして役割を大きく変えつつある
のです。従来の人事部では時代の変化に会社が埋もれていってしまう…
そういった意識が行き渡ってきているようです。

 

◆時代の変化に求められる戦略的人事部とは…◆

 

これからの人事部には、実務ベースではなく企業の経営戦略ベースでの視点が
必要となってきます。『経営戦略の達成のために、人の面で貢献すること』が
人事部の在り方なのです。最近ではCEOと同等の視点をもったCHO(最高
人事責任者)の役職を設置する会社もあります。
それでは、利益を生み出す現場から離れた「ヒトゴト」の人事部から、
会社を大きく動かし利益を生み出す「戦略的人事部」になるには
どういったことが重要になってくるのでしょうか。

 

人材マネジメント論の研究者である一橋大学大学院の守島教授は、これからの
戦略的人事部が持つべき機能として、以下の3点をあげています。

 

【1】人材ポートフォリオの作成
【2】社員の働きやすさや働き甲斐の提供
【3】変革の担い手になること

 

┏【1】人材ポートフォリオの作成 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃ 戦略やビジョンの実現のためには、どの部署にどのような人材がどれくらい
┃ 必要で、現状がどうなっているかを把握しているでしょうか。それを知るため
┃ には人事部の殻を破り、各部門に人事部員が就いて現場の人材を知り尽くさな
┃ ければなりません。教育・研修体系もそこから考えていくことが重要です。
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

┏【2】社員の働きやすさや働き甲斐の提供━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃ 激しい企業競争に打ち勝つためには、社員の能力を最大限発揮させる土壌を
┃ つくり、質の高い人材が入社したくなる魅力的な企業になることが求められて
┃ います。モチベーションを高められる仕事環境や評価制度を整えることは
┃ 人事部の仕事であり、社員の日々のパフォーマンスに直結しています。
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

┏【3】変革の担い手になること━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃もはや人事部は単なる間接部門ではありません。働く人、一人ひとりの意識を
┃変える変革者であるという意識を持つことが大事です。しかし変化に不安は
┃つきもの。むやみな変化を社員に押し付けず、変革のプロセスを明確に
┃プレゼンして信頼を得られるパートナーとしての人事部になる必要があります。
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

◆将来会社に必要な人材は、これだ◆

 

このように、戦略的人事部は必要な人材を供給し続け、
社員のパフォーマンス(業績)を維持し、向上させます。同時に、これまで
よりも当たり前に人員整理を行って、必要な人材を生かしていこうとする体制が
整えられることが予想されます。

 

社員を大切にする文化は一般的に日本的経営の特徴とされていますが、
人件費の肥大化などが企業の悩みとなっている中、これからは働き続ければ多くの
社員が出世できるというわけではなくなってきます。優秀といわれていた2割の
社員の中から更に半分が「特別に優秀」という階層に分けられ、1割というほんの
一握りの社員が役員や上級管理職のポストにつけることになるのです。

 

人事部はこのような人材を抽出するために公平な評価制度を構築していかなければ
なりませんが、人材が流動的になっている現在は成績がよければ優秀で会社への
貢献が確かであるという見方では不十分です。
これからは周囲が納得できるくらいの成績をあげることにプラスして、

 

┏┓ 経営理念やビジョンに共感しているか
┗■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏┓ 部下の育成やチームワークの構築に長けているか
┗■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

といった人間性の面も評価に盛り込んだ、新・成果主義が根付いていくでしょう。
人事部には、そのような人材を増やしマネジメントしていく戦略性が求められています。
最近では様々な企業で、新しい人事政策が実行されていることが伺えます。
少し出遅れたと思っている企業はぜひ「ヒトゴト人事部」からの脱却を試みましょう!

 

※参考
・「いる社員、いらない社員」プレジデント 2010年3月15日号
http://www.president.co.jp/pre/backnumber/2010/20100315/
・「人事部の明日」IBM ウェブサイト
http://www-06.ibm.com/businesscenter/jp/feature/personnel/

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