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Hot HR vol.46-あなたは部下を「褒めて」いますか?

2013/12/18(最終更新日:2021/11/12)

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5分で分かる最新人事トレンド
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あなたは部下を「褒めて」いますか?
ちょっとした一言で変えられる現状がここにあります。

 

◆◆社員のモチベーションが企業の生命線!?◆◆

 

2009年労務行政研究所が行った人事課長アンケートによると、「今後重視
する人事施策」の第一位は「社員のモチベーションの向上」だそうです。
ここ数年で「モチベーション」という言葉がよく出てくるようになりまし
た。その理由として以下のような事実が指摘されています。

 

現在の仕事に対して無気力を感じる人 :75.0%
3年前と比べあまり成長した実感がない人 :42.5%

 

これは2005年に野村総合研究所が上場企業20~30代正社員に調査した結果
です。仕事に対してネガティブな思考を持った人が多いことがわかります。
社員のモチベーションをいかに向上させられるかが今後の会社の戦略にも
大きく影響するのです。

 

経営学の中の一分野として、モチベーション管理は研究されてきました。
その研究成果からなる社員のモチベーションを向上させるための要因は

 

①仕事に関わる主体性(自己決定的な取り組み、喜び、楽しみ、誇り等)
②実現可能と思われる目標
③成果に基づいた、現実的で十分な報酬

 

とされており、とくに①と③が大きく影響するそうです。③は公平な評価
制度を設定することで達成されますが、①はどうしても感覚的であるため
人間ならではの達成方法が必要です。

 

◆マズローの欲求5段階説によると…◆

 

アメリカの有名な心理学者マズローが提唱する「欲求5段階説」を詳しく
ご存知でしょうか。人間は低次の欲求が満たされると順に高次の欲求を満
たすために行動するといいます。
それを仕事にあてはめて考えるとこのようになります。

 

第一段階: 生理的欲求 食・睡眠時間の確保
第二段階: 安全欲求 雇用の安定、生活賃金の確保
第三段階: 社会的欲求 仕事集団での良好な人間関係、会社への貢献
第四段階: 尊厳欲求 成果の承認、出世、昇格、昇進
第五段階: 自己実現欲求 最大限の能力発揮、会社貢献のための自己成長

 

つまり上昇志向で仕事に精を出すためには、同僚や上司との良好な人間
関係を築けていて、仕事の成果を認められることが必要なのではないでし
ょうか。やはりコミュニケーションが大切なのです。

 

◆一流な上司は『褒め上手』◆

 

今、管理職の責任範囲として部下のマネジメント・育成が重要視される中
で「叱り上手」であると同時に「褒め上手」であることが求められていま
す。褒められることで、「自分は会社に貢献しているんだ」と実感できる
ため自分にますます自信がつき、ポジティブな姿勢で仕事に取り組むこと
ができるのです。

 

ここで、褒め上手になるためのポイントをいくつかご紹介します。

 

○日頃から部下を観察
褒めるとなると「結果に対して」という印象が強いですが、
成果を出すにあたって要したその部下ならではの「プロセス」や
「長所」を評価することが大切です。常日頃、部下がどのように
頑張っているのか目を配りましょう。

 

○人前・人づてで褒める
褒められた事実が他人にも伝わることで更に嬉しさが生まれます。
また、褒める文化を上司・部下間だけではなく同僚間でも広げて
いくためにも人前で褒めることは効果的です。ただ、他の人との
比較をして褒めるのは控えましょう。

 

○同時に課題や改善点も
部下によっては褒められると調子にのってしまう場合もあるかも
しれません。褒めると同時に「次は○○○も追加できると更に良
いな」、「もう少しこうすると、もっと良くなるよ」というよう
に次の小さな目標を与えると今後も継続した頑張りを見られるで
しょう。

 

○感謝の気持ちをプラスする
「ありがとう」と温かい一声を加えるだけで、より一層の信頼
関係を築けるはずです。当たり前のようでいつも言い忘れていな
いか振り返ってみましょう。タイミングは行動の「すぐ」後が
一番効果的です。

 

「褒めること」とは人を動かすことだと言えます。
部下の仕事ぶりに疑問を抱き始めたら…その時は以上のことに気を配って
みてはいかがでしょうか。部下の良いところをうまく引き出すことも上司
の任務だといえます。社員のモチベーションをうまく管理することで、
会社自体にも元気が出て業績向上にも大いに貢献できるはずです。

 

少し思い当たりのある方、まずは今日から実践あるのみです!

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