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Hot HR vol.34 -人事アウトソーシングの活用

2013/12/18(最終更新日:2021/11/12)

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5分で分かる最新人事トレンド
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アウトソーシング市場は2006年度の実績ですでに5兆9308億円に達しており、
2012年度にはさらに9兆9290億円にまで拡大すると予測されており(ミッ
ク経済研究所調べ)、今後アウトソーシング業界の大幅な成長が見込まれ
ています。

 

◆人事のアウトソーシングとは◆

 

現在日本企業では、ITや会計、人材紹介・派遣のアウトソースはすでに主
流ですが、人事のアウトソースはあまり浸透していません。しかし欧米で
は企業の80%が人事のアウトソーシングを活用していると言われています。
人事のアウトソーシングと一口に言っても、
給与計算、福利厚生業務、人事管理、人事情報システム構築、人事制度策
定、採用(面接・選考代行)、社員研修、生涯教育・・・など
細かく分けることができ、このうちの一部、あるいは人事部の機能の全て
をアウトソーシングすることが可能です。

 

◆アウトソーシング導入のメリット◆

 

それではアウトソーシングのメリットとはなんでしょうか。よく挙げられ
るのはコスト削減ですが、それ以上にコア業務への経営資源の集中や専門
性の向上(コスト・パフォーマンスの向上)に、大きな効果を生み出すこと
が期待できます。企業は他社との差別化を図るためのコア業務に集中し、
それ以外のコアの仕事を担当し、それ以外の業務は外部に委託する方が合
理的ですし、コンサルタントなどの専門家を活用することにより人事に関
する専門知識を得ることで、より効果的な人事マネジメントが可能になり
ます。
一方で、アウトソーシングを活用しても上手く利用できなければ、これら
のメリットを得ることはできません。

 

◆アウトソーシング活用の6つのポイント◆

 

「アウトソーシングを取り入れたは良いが失敗した。日本のカルチャーに
合わないのでは?」という意見をしばしば耳にします。アウトソーシング
の活用を成功させるためには、アウトソーシングを依頼する際に自社の現
状や体質を見極めた上で、何をアウトソーシングすべきかを決定すること
がポイントとなります。
下記は成功のための6つのポイントです。

 

1)アウトソーシング導入目的の明確化
:目的を明確化し、確実にアウトソーサーに伝えます。最後の戦略的意思
決定はトップ自ら行うことを念頭におきつつ、「丸投げ」ではなく全体
像をつかむ努力をしましょう。

 

2)アウトソーシング範囲を決定
:各業務毎に経営意思決定に与える影響度、判断・承認の必要性、戦略的
に社内で実施すべき業務など総合的に検討して、自社にとって一番効果
的な結果が得られるアウトソーシング業務の範囲を決定します。

 

3)アウトソーサーを専任
:アウトソーサーに求める業務内容を明確にし、候補となるアウトソー
サーについてリサーチし、そのアウトソーサーを利用している会社の
評価などを参考にしてしっかりと分析することが必要です。戦略的ア
ウトソーシングを目指すにはコンサルティングのできる提案型のアウ
トソーサーを選定することをお薦めします。

 

4)制度/システム設計業務
:アウトソーシングする機能を明確にしてドキュメント化しておくことが
重要です。各段階毎に設計書等のチェックをして十分な打合せをしてお
くことが成功の鍵です。

 

5)制度/システムの運用
:運用マニュアル等を整備し、責任範囲を明確にして問題が起こった時に
リカバリーできる体制を構築しましょう。プロセス毎に状況を確認しな
がら、先に進むのが基本であり、その間の両社の密なコミュニケーショ
ンは不可欠です。

 

6)定期的見直し
:期待した効果が得られているか、絶えずチェックし、業務の見直しをか
けることが重要です。

 

今後の企業の生き残りをかけ、戦略部分を強化していくためには、外部の
専門家によるノウハウを取り入れることが不可欠です。信頼の置ける戦略
的パートナーとしてアウトソーシングのご利用をお勧めします。

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